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図書館司書の待遇が低い理由。

 

 

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司書という職業があることは知っていましたが、どういうことをするのかは漠然としか知りませんね。

辞書の定義だと、「図書館法に基づき,図書資料の整理・保管・閲覧などに関する専門的事務を行う者」と書かれています。

定義を読むと、何だか高尚な感じがしますけれども、図書館に行くとスタッフさんはいますけれども、さほど高度なタスクを処理している感じはしません。素人の感覚では。



図書館の仕事というと、本の貸出、返却の手続き。後は、新しい本の受け入れ、ICタグの取り付け。これらが主な仕事ではないかと思います。

図書館法の4条で司書について書かれていますが、「司書は、図書館の専門的事務に従事する」とありますが、どのような事務が専門的なのか、利用者の視点からは分かりにくいところです。

私も普段から公営の図書館や大学の図書館を利用しますけれども、そんなに高度な事務を処理している感じの職員はいないのではないでしょうか。



例えば、昆虫に関する書籍に異常に詳しい職員がいて、定期的に昆虫に関する講話の機会を作ったり、「キツツキについて知りたいならば、この本がオススメですよ」と利用者に案内するとか。そういうことをしている職員の方には出会ったことがありません。

昆虫に詳しいからといって専門的事務に従事しているとは言えませんけれども。



今はOPAC(図書館内の蔵書を検索するシステム)もありますので、備え付けのパソコンで検索するか、自分のスマホで検索することもできますので、読みたい本があるならば人に聞かず検索する方が早いです。

図書館職員の主な仕事というと、やはり本の貸出と返却受付で、このような作業ならば、専門的スキルを持っているらしい司書の人がいなくてもできるでしょう。



「本の目利きがないと仕入れる本を選べない。だから司書が必要」という考えもありそうですが、カタログに掲載された本をザザッと入荷して、新着図書として棚に置いているようですし、何らかの高度なフィルタリングをしているような感じはありません。


貸し出し業務。入荷した本にタグ付け。図書の整理整頓。これらがメインの業務となると、付加価値は低くならざるを得ないでしょう。となると、報酬も低くなる。

「司書 = 図書館の作業スタッフ」と位置付けられてしまっているとなると、今後も待遇が向上することは期待できないと思います。これは非正規の司書でも正規の司書でも同じです。



公立小中学校の図書館で司書として働く人が話の中心らしいですが、小学校や中学校の図書館(というよりも規模的に「図書室」と表現する方が実態に合っている)の利用頻度は低く、生徒の大半は図書室を利用しないのです。


図書室と表現すると、小学校や中学校の一室にあり、本の数は300冊とか400冊ぐらい。昼休みだけ開放されていて、それ以外の時間には使えない。利用者は1日に数人程度。

一方、図書館と表現すると、公営図書館や大学図書館のように大規模なものをイメージしますから、蔵書数は数万、数十万。職員数も数十人いるような規模です。

となると、小学校や中学校にあるのは、図書室であって、図書館と表現するのは大袈裟と思えます。

 

大学生になると頻繁に図書館を利用しますけれども、私が小学生、中学生だった頃は、図書館というほど規模は大きくなく、図書室という名称でした。また、図書室を開放するのは昼休みの50分だけ(利用可能な時間が短すぎる)でしたので、利用する生徒は1日に2人、3人という程度でした。

そういう需要の少ないものに対して、リソースを割くのは、学校を運営する側としては難しいでしょう。

1日に数人ならば、生徒と教職員が交代で図書室当番のような役割を担い、司書ではなく自治的に図書室なり図書館を運営できるのではないでしょうか。



図書館が仕事場ならば、身の回りは本だらけなのですから、本を読みまくってブックレビューの鬼になってみるのも面白いですね。1日に3冊ほど読んで、レビューをソーシャルメディアやブログに掲載していく。

近頃は、スマホでゲームだのSNSだのと、本を読む人が減りましたから、本を読む人の価値が相対的に高まっているとも感じます。何というか、思考の深みが違いますね。本を読む人とそうではない人を比べると。

 

 

 

山口正博 社会保険労務士事務所
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