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book858(休憩時間を分けて取ってもいいの?)

 


勤務時間に応じて休憩時間がありますが、この休憩時間はまとめて取るのが通例になっているようで、例えば、45分休憩ならば45分を細切れにせず継続して取る。60分でも、小分けにせずに一括継続して休憩を取る。これが当たり前のようになっています。

しかし、休憩時間をまとめなければいけないという法律はなく、労働基準法34条(以下、34条)では、労働時間と休憩時間の関係だけが書かれており、休憩時間をどのように使うかは当事者の自由に任せられています。

そのため、休憩中に外出していいのか、休憩を半分づつ分けて取ってもいいのか、職場の外に出てお昼ゴハンを食べてもいいのかなどと疑問が出てきます。


休憩時間が短ければ細切れにすることもありませんが、45分なり60分、さらにそれ以上の休憩時間となると、小分けにして休憩を取りたいという人も出てくるでしょうね。

34条では休憩時間を分けることに制限はありませんので、2分割、3分割、さらには4分割で休憩を取るのも可能ではあります。

例えば、60分の休憩を30分で2回にする、60分を3分割して20分で3回にするのも可能です(法的には)。


さらに、34条3項には、休憩時間を自由に利用させなければいけないと書かれていますので、「自由に利用できるんだから、分割してもいいだろう」という判断をする余地もあります。確かに、自由という言葉の意味はまさに自由なのですから、休憩時間中に何をするか、休憩をどのように取るか、時間を分けるかどうか、それらは自由だというわけです。

ただ、休憩時間を小分けにすると、いつ休憩しているのか、いつが業務中なのか、この両者の境界線が曖昧になることが予想されます。

本人の判断で、2分割なり3分割されると、他の人には休憩が分割されたと分かりにくく、休憩はもう終わったんだろうと思ったら、「あと30分の休憩が残っています」なんて反応が返ってくる。

時間を管理する台帳なり、何らかのシステムなりを使って、休憩時間を把握することもできるでしょうが、1日に2回以上の休憩を取れるような対応になっているシステムは多くないはずです。休憩は1日勤務で1回まで(ポジションが曖昧な小休止を除く)という職場が普通ですし、2回、3回と休憩を取れば、それだけ時間を把握するのが面倒になります。


休憩は一括でまとめて取るに限るのか、それとも分けても良いのか。34条3項に基いて自由に利用できるとなると、好きに分割するかどうかを選べることになってしまいます。

些細な事ですが、休憩時間の使い方はキチンと決めておきましょう。

 

 

山口正博 社会保険労務士事務所
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