book857(仕事中に私物のケータイを持っていいの?)

 

車を運転している最中にポケモンGOをプレイする人がいて、物議を醸していますが、運転しながら操作したくなる気持ちは分かります。

ポケモンGOがリリースされた当初、すぐにスマホにインストールして実際にプレイしてみましたが、確かに歩きながらスマホの画面を見たくなります。地図を移動しながら遊ぶのが特徴で、自分が操作するキャラクターが地図の上を移動すると、モンスターに遭遇して、それを捕獲できるんですね。

「モンスターなんか捕獲して何になるんや?」と思うでしょうが、それは実際にプレイしたことがない人の感想。ポケモンGOで遊んでみると、人があれだけ熱中する気持ちが分かります。

ちなみに、私は確かレベル5でポケモンGOをヤメました(もう大分前なので記憶が曖昧)。延々とマップを移動して、黙々とモンスターを捕まえて、育ててレベルアップさせ、ポケモンジム(他のプレイヤーと対戦できる場所)でバトルする。この単純作業を延々と繰り返さないといけないと感じて、レベル5になった頃に、もういいだろうと思いアプリをアンインストールしました。



歩きながらスマホを操作する人は今でも多いですが、中には自転車に乗りながらスマホの画面を見ている人もいます(相当に危ない)。さらには、信じがたい光景ですが、バイクを運転しながらスマホを操作している人までいます(これはもう免許を剥奪すべき)。


2016年の11月には、バスの運転手が運転中にスマホでポケモンGOをプレイしていたとのニュースもありました。

 

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そこまでしてプレイしたいという欲求を掻き立てるようなゲームなのです。

モンスターを集めたところで報酬が得られるわけではない(時間を失うだけ)ですし、社会的な評価が上がるわけでもない(トラブルでむしろ評価が下がる)。スマホのゲームとはそういうものです。ガチャというものを1回すために何千円もお金を捨てて、何らの価値もないキャラクターやアイテムを手に入れることに熱心になる方もいます。

暇つぶしにこれほどの大金と多くの時間を現代の人は浪費するのかと、ある意味での学習になります。



もはやスマホはただのケータイではなく、カメラ、メール、SNS、ゲーム、写真、ビデオ撮影、株価や為替のチェックなど何でもありな道具になっています。

そういうものをポケットに入れていれば、使うな、見るな、操作するなと言っても人の行動を止めるのは難しいでしょう。


最も簡単な対処法は、「仕事中は私物の携帯電話を持ち歩いてはいけない」と就業規則で制限してしまうことです。物理的に持っていなければ使いようもありませんので、ポケモンGOを業務中にプレイしないようにするには、スマホを持てないようにすればいいでしょう。

ただ、私物のケータイを業務中にも使う職場もあります。仕事中に電話で連絡する、業務連絡をメールやLINEで送るなど、本人所有のケータイを業務でも使うようにしている場合、それを持ち歩かざるを得ません。



手が届く範囲に自分のスマホがあれば、無意識に触ってしまうもの。ちょっとメールをチェック。ちょっと為替レートを見る。ちょっとLINEを。ちょっとポケストップでアイテムを。などと、スマートフォンがコモディティ化した現在では、呼吸するようにスマホを触っている人がいても不思議ではありませんよね。

近頃のバスには、運転席付近(料金箱付近を撮影していると思われる)の映像を撮影するドライブレコーダーが取り付けられており、スマホでゲームなんてしようものなら、後から映像をチェックされて詰問されるはず。



仕事中にはケータイを触らせないならば、私物の携帯電話を持ち歩かないように就業規則で決める。

業務でも私物のケータイを使わせているならば、業務中にスマホを操作する人がいても、ある程度は誤差として受け入れざるを得ないでしょう。

 

 

山口正博 社会保険労務士事務所
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