健康ではない人ほど給付が多い健康保険

 

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健康な人がそうではない人を支えるのが健康保険制度だが、逆選択の性質があり、健康ではない人ほど制度からの恩恵を受けやすい。

病気や怪我をすれば本人は辛いので、健康保険制度を使えばモトは取れるが、好き好んで病気になる人はいない。

健康に生活していると、病院に行く頻度は下がるので、健康保険から受けられる恩恵は減る。にもかかわらず、毎月の保険料や自己負担割合はそのまま。そのため、健康な人には負担が多く便益が少ない制度になっている。


私も数年前から伝えていたことだが、健康保険の利用額、利用頻度に応じて、『健康優良制度』のようなものを作るのはどうかと提案してきた。

健康保険をあまり使わないということは、本人に対する保険支出も少ないわけだから、保険料や自己負担割合で優待する。

自動車保険にはゴールド免許所持者に対して優待保険料が適用されるようになっており、それと同じ発想を健康保険に持ち込むわけだ。

健康ゴールド免許という名称が出ているが、要するに健康な人に対する恩典を用意して、制度に対してよりコミットしてもらうのが狙い。

健康な人へのインセンティブを用意すると、あえて病院に行かない受診控えが起こるという指摘もあるが、自己負担割合を3割から2割に引き下げる程度の優待ならば、病院に行くことを控えてまで狙うほどのものではない。

ぶら下げるニンジンが大きすぎると、病気や怪我でも病院にあえて行かないような人も出てくるが、小さめのニンジンならば影響は大きくならないだろう。自己負担割合を軽減する場合、病院に行かなければ恩恵を受けられないので、毎月の保険料を割り引くよりはニンジンは小さめだ。


健康診断で評価する方法が提案されているが、これならば日頃から健康を維持するように努めているかどうかをチェックできる。

利用額、利用頻度、健康診断の結果、これらをスコア化して、それに応じて自己負担割合を調整するのもいい。

 

 

 

山口正博 社会保険労務士事務所
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