労働法に興味なんて無いのが学生。

 

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学生の就業環境に色々と問題があるのは今に始まったことではなく、10年前も20年前もありましたね。

私も、高校生の頃に、午前0時20分まで深夜労働していた頃がありますし、有給休暇も学生の頃は使ったことがありませんでした。

雇用契約書をチャンと作る会社なんて、10社に1つぐらいで、ほとんどの職場では、履歴書を持って行って、面接して、「じゃあ、いつから入れる?」と言われる。雑でしたねぇ、、ホント。


実際は、高校生の深夜労働はできません。本人が希望してもダメ。私は高校生でしたから、「お金を払ってくれるならばいいだろう」という感覚で働いていましたけれども、ダメだったんですね。高校生が深夜労働できないなんて、高校生が知っているかというと、まぁ知らないでしょう。


次に、有給休暇ですが、これは学生にもあります。有給休暇は社員、フルタイムで働く正社員のことですが、そういう人だけが対象で、学生は対象外だと思っている人もいるでしょうが、フルタイムでもパートタイム(学生もここに含まれる)でも扱いは同じです。

例えば、週5日、1日3時間で勤務している場合、週15時間の勤務時間ですが、有給休暇はフルタイムの人と同じ日数になります。1日8時間勤務でも1日3時間勤務でも有給休暇の日数は同じなんですね。


「辞めるならば、新しい人を連れてきてからじゃないとヤメさせないゾ」と言ってくる人もいますが、これは義務ではなくハッタリです。欠員補充する手間を省くために、退職予定者に欠員補充させるのが目的ですが、人を採用するのは会社の判断と責任の範囲内ですから、退職する人が関わることではありません。

とはいえ、「働きたい人がいたら、連れてきて」と希望を伝えるぐらいならば可能です。


契約と実態のズレもよくあるケースです。1日3時間で契約しているのに、実際は1日5時間になっていたり、週3日勤務で契約したのに週5日勤務になっている。

契約した時間や日数はその通りにしないと、何のための契約なのか分からなくなります。

1つ300円で取引先に売ると決めたのに、実際に販売を始めるとなぜか1つ500円で売っている。取引先にしてみれば、「1つ300円って約束したじゃないか」と言いたいところ。

もし、こんなことをすれば、すぐに取り引きを切られてしまいます。だから、チャンと決めた通りの価格で販売する。

しかし、労務管理で人を雇うとなると、なぜか、どうしてか、途端に杜撰になるんですね。商売ではそんないい加減なことはしないのに、労務管理では契約で決めたことを無視しちゃう。


学生が労働法を理解するように行動するかというと、しないでしょう。学生はそんなことに興味を持たないもの。当事者である学生が興味を持ち、行動しなければ周りの人はどうしようもないのです。

スマホゲームとかサークル、異性交遊(なんて硬い表現なんだ)、マンガ、そういうことには興味を示すものですが、ツマラナイことには時間を使いたくない。そういうもんです、学生というのは。

「学ぶべき労働法の知識」などと言われても、学生の気持ちは「シーン、、、」です。

気に入らなかったりムカついたら、明日からバイト先には行かない。退職届も書かない。そういうこともあります。

損害賠償がナンタラという人もいるでしょうが、学生のバイトが1人抜けたぐらいでは大きな問題は起こらないですし、損害が発生するとしても微々たるもの(貨幣換算できないほど小さい)。


学生にとっては、辞めるのが一番の抵抗です。労働法の知識など不要ですから、誰でも実行できます。

人がいなければ商売はできないし、人が減ると、他の人に負担が回り、その人達も辞める。その結果、会社なりお店が潰れる。


高校生や大学生に労働法の知識を持たせるとなると、言うのは簡単ですが、実際はなかなか難しいところです。

 

 

 

 

 

 

 

山口正博 社会保険労務士事務所
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