勝てば官軍。利用者が多ければLINEは業務に入り込む。

 

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誰かに連絡する方法といえば、10年前、2006年ならば、電話かメールが主流でしたね。

ADSLの全盛期で、料金が安くなり、定額料金でネットが使い放題になっていた時期。ケータイも定額パケットプランが出てきて、ネットは毎月5,000円程度で使い放題になっていました。

その頃は、まだ電話に関しては従量制で、かければかけるほど料金が増えていくプランを契約しないといけなかった。2016年の今ならば、ネットだけでなく、通話も定額で使えて、もう天国と言ってもいいでしょう。

通話定額だけでなく、SNSでもメッセージや通話ができるようになり、電話よりもLINE、メールよりもSnapchatと、通信手段が変わりました。

SNSの通信機能を使ってみると、これは確かに使いやすいです。ワンフレーズでポンと送信できるので、電話やメールのように「心の準備」のようなものが要りません。

お互いに知った仲での連絡ならば、確かにLINEは便利です。そのため、友人や家族だけでなく、職場でもLINEで連絡しあっている方も増えています。



LINEで業務連絡することに反対する人がいるとのことですが、某芸能人の男女間トラブルでLINEの内容が話題になったのも影響しているのでしょうね。

相手を限定して使っているはずのLINEが不特定多数に公開されてしまう。「こりゃあ、いかん」と思い、「LINE = 漏洩する」というイメージが浸透したのではないかと思います。

自分がセキュリティに関してキチンとしていても、自分とアカウントが繋がっている相手がルーズだと、そこから情報が漏れていきます。

友人がアップロードした写真に自分が写り込んでいて、いつ、どこで、何をしていたのか、自分のアカウントからではなく、他の人のアカウントから漏洩する。これがSNSです。

玄関口(自分のアカウント)を厳重に戸締まりしていても、勝手口(自分と繋がっている他の人のアカウント)がパカーンと開いていたら、そこから情報が出入りします。




LINEが業務連絡に合わないならば、ではメールや電話ならば合うのかというと、必ずしもそうではないのです。

メールと電話は安全と思われているフシがありますが、メールにはアドレス間違いでご送信するケースがありますし、CCやBCCの使い方を間違えてメールの内容やメールアドレスが漏出することもあります。さらに、転送機能もありますから、受信した人が第三者にメールを横流しすることもできます。

では、電話ならば安全なのか。

電話の通話内容は他人に知られないと思いがちですが、これも知ることはできます。しかも、ごく簡単に。

電話をかけているときは声を出しているはずですが、この声は周りの人に聞こえてしまいます。電話をしているときというのは、無防備なのか、普通の声量で堂々と話している人が多いですよね。そのため、通話者の近くにいると、いとも簡単に通話内容を傍受できてしまいます。

回線に音声データが乗ればある程度は安全なのでしょうが、電話をかけているその場所にいる周りの人には聞こえ放題。暗号化も無しです。


完全に安全な通信手段というのは無いのですね。


LINEでの業務連絡がダメならば、IP電話はどうか。facebookのメッセージ機能は? Snapchatは? Google Duoは?

duo.google.com




探せば他にも連絡手段はいくつもありますが、もう数えるのがメンドクサイほど通信手段が増えました。



今ではメールはカジュアルでもフォーマルでも使われるようになりましたが、登場した頃は今のLINEのようにナンダカンダと言われていたものです。

この手の通信手段は、「勝てば官軍」の世界で、利用者が増えれば公民権を得ます。

LINEを使うのが当たり前な雰囲気が出来上がると、業務上の連絡でも使いはじめる。
ポケモンGOをプレイするのが当たり前な雰囲気になると、歩きながらでも、自転車に乗りながらでもプレイするようになる。


中高年の方でも、LINEを平然と使い、業務関連の連絡をしている人もいます。一方で、若い人であっても、LINEを使わない人がいますし、業務連絡は電話のみという堅い人もいます。

LINEが業務の現場で使われるかどうかは、力の勝負で決まります。もっともっと利用者を増やして、右も左もLINEという環境を作り上げれば、強引に業務連絡の手段としてLINEがねじ込まれていきます。

LINEが業務の現場に浸透するのはもはや時間の問題で、一部の人が反対しても、マジョリティに押し切られたら負けます。


『利便性は安全性に勝る』

これが良いとは思えないのですが、大勢に逆らうのは難しいものです。


 

 

 

山口正博 社会保険労務士事務所
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