国民年金基金制度を廃止して確定拠出年金へ一本化したら。

 

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会社員の場合は厚生年金に加入しているので、国民年金基金に加入することはありません。そのため、多くの人にとって、国民年金基金には馴染みがなく、「よく分からないけど、年金関連の制度だろう」という理解ぐらいでしょう。

国民年金基金というのは、国民年金だけに加入している人を対象に用意された制度です。国民年金だけだと給付額が少ないので、上乗せ用に用意された基金が国民年金基金です。

会社員だと、厚生年金に加入しており、それと同時に国民年金にも加入していますから、国民年金基金に加入しなくても年金額はそれなりに上乗せされています。



国民年金基金には大きく分けて地域型と職能型があり、地域型は都道府県ごとに用意されていて、職能型は職種ごとに用意されています。例えば、社会保険労務士にも職能型国民年金基金があり『全国社会保険労務士国民年金基金』という名称で社労士の人たちが加入できます。他にも弁護士や歯科医師、タクシー、漁業者などの国民年金基金もあります。

国民年金基金の掛金は非課税になるので、余裕資金がある場合は、それを基金の掛金に回して、税金を節約しつつ、将来時点で年金として受け取れるようになっています。



国民年金基金に似た位置付けの制度として確定拠出年金があります。確定拠出年金は「持ち運びできる年金」と言われることもあり、地域型の国民年金基金よりも住所移転の時に手続きが楽です。

確定拠出年金も掛金が非課税になり、金融資産を購入するときの手数料でも優遇されており、資産構築の手段としては有利なものです。

資産を購入する手段は色々とありますが、確定拠出年金の(有利な)掛金枠を使い切ってから他の投資手段を利用するのが賢明です。2016年現在だと、NISAの投資枠もありますから、これもチャンと使い切って、有利な投資方法を使い切った段階で通常の投資手段を利用するといいですね。

国民年金基金は確定拠出年金とトレードオフになっていて、国民年金基金に加入すれば、確定拠出年金には加入できないし、その逆もあります。

どちらを選択するかは個人の好みですが、確定拠出年金は自分で投資商品を選べますから、外国株式インデックスファンドを一点買いするなんてこともできますし、国内株式のインデックスファンドをドサッと買うなんてこともできます。自分で取れるリスクを増やせるのが確定拠出年金の良いところで、掛金を出したら後はお任せの国民年金基金とは違います。


私としては、国民年金基金を合併するどころか、保有資産をアカウントごとに確定拠出年金へ移行させ、国民年金基金制度を廃止するのが良いのではないかと思っています。




山口正博 社会保険労務士事務所
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