book811(熊本地震に関連して、労務管理に対する支援まとめ。)

 

2016年4月中旬に起こった熊本地震に関連して、労務管理でも多種多様な支援があるので、ザックリと紹介しておきましょう。

 


まずは、助成金から。

 

リーマン・ショックの頃に利用者が多かった雇用調整助成金ですが、熊本地震の影響で事業を停止している場合も使えます。

 

事業を継続できるものの、受注が減って操業できない場合は、雇用調整助成金を利用できます。会社やお店は営業できるのだけれども、受注なりお客さんが減って、営業しても赤字になるため、営業をストップしている。そのような状況で使える助成金です。

 

直近1ヶ月の売上と比較して、10%以上、売上が減っていれば対象になります。

 

リーマン・ショックの頃は、直近3ヶ月、もしくは前年度比較で、売上が減っていれば(減少量に関係なく。1円でも減っていればOKだった)雇用調整助成金や中小企業緊急雇用安定助成金の対象になりました。

 

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ただ、この雇用調整助成金には注意点があります。ザックリと書くと、例えば、10,000円の休業手当を会社から社員に支給し、その後に8,000円が助成金でキャッシュバックされる仕組みです(数字は仮のもの)。差額の2,000円は別途で会社が負担しますから、雇用調整助成金を利用していると、会社の資金はジリジリと減っていきます。

 

数ヶ月で商売をリカバリーできるならば使っても良い助成金ですが、事業を再開する見通しが無いならば、一旦会社を精算し、社員さんには失業給付を受給してもらう(失業給付には特例がある)ほうが会社に負担がかかりません。

 

 

 

次に、失業給付に関する特例について。

 

災害で会社が壊れたりして仕事ができない場合は、離職していない場合でも失業給付を受けられます。本来ならば、失業していないと失業給付は受けられないのですが、今回は特例で、実際に失業していないくても失業した場合と同様に扱われる。

 

また、会社が事業を再開した後に再雇用されると予定されていても、失業給付を受けられる。本来ならば、将来時点で再雇用されることが分かっている場合は、失業給付を受けられないのですが、今回は震災のために特例が設けられています。

 

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労働保険料の申告、納付期限を延長。

雇用保険料や労災保険の保険料は、申告して納付するスタイルですが、期限を延長して企業の負担を減らす支援策が講じられています。

 

 

中退共の掛け金を延納できる措置も。

中小企業向けに退職金制度を用意している中退共ですが、ここでも掛金の納付期限を延長する措置が設けられています。

 

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中退共 納付期限の延長

 

 

未払いになった賃金を立て替え払いする制度もある。

「会社がなくなったら、給与はどうなるの?」と心配になりますが、安心してください。立て替え払いしてくれる制度があります。

 

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証明書類が不足していても、手続きを簡略化しているので、立て替え払いを受けられる場合があります。

 

 

 

労災保険では、事業主や医療機関の証明が無くても請求を受け付けています。

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労災では色々と証明書類や申請書類で時間がかかりますが、証明書類を省いて申請ができるようになっています。

 

 

防じんマスクや手袋を無償提供。

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瓦礫を撤去するには道具が必要ですからね。

 

 


ゴールデンウィーク、土日祝日も問い合わせを受付。

平日しか開いていないのが行政窓口ですが、熊本県では特別に対応中。

 

熊本地震に関するゴールデンウィーク中のご相談への対応について(PDF)

 

保険証無しでも病院に行ける。

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これは安心感がありますね。「保険証を持っていないと健康保険を使えないんじゃないの?」と思っている方も多いでしょうから、保険証無しでも受診できるのはありがたい。

 

 

年金保険料の納付猶予、免除。

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年金保険料の免除、納付延長の制度もあります。

 


エコノミークラス予防法も紹介。

エコノミークラス症候群予防のために(PDF)

エコノミークラス症候群で健康を害する人がいるとニュースでも報道されていたためか、予防ノウハウも紹介されています。

 

足をクルクル回したりなど方法はありますが、クルマの外にでて散歩すればいいのでは。

 

車内に長時間いるのはかなりツライ。車に乗ったことは何度もありますが、クルマに乗っているだけでもエネルギーは消耗します。狭いし、空気は澱むし、ストレスタップリです。エアコンがあっても、涼しさは良いとしても、やはり狭苦しい感じは解消できない。

 

歩いたほうが気分転換になりますし、エコノミークラス症候群も防げて一石二鳥でしょう。

 

 


ここには書ききれないほど支援策が多々あるので、ネットで検索するなり、さらに情報を集めてみてください。

 

平成28年熊本地震関連情報 |厚生労働省

 

 

 

 

東京防災

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