質問でストレスを調べられるのか。


2015年12月からストレスチェックを実施するようになりましたが、まだ実際にチェックを経験した人は多くないでしょう。

労働安全衛生法が改正されて、50人以上の従業員がいる職場では年に1回ストレスチェックを実施する必要があります。始まるのが今年の12月1日からですので、来年、2016年の11月30日までには1回目のストレスチェックを実施することになります。

ストレスチェック制度 導入マニュアル - 厚生労働省
http://www.mhlw.go.jp/bunya/roudoukijun/anzeneisei12/pdf/150709-1.pdf

どんなものかを知るために、オンラインでテストが可能です。

5分でできる職場のストレスチェック
http://kokoro.mhlw.go.jp/check/

5分と書かれていますが、テンポよく回答すれば3分程度で終わります。質問に対して選択肢から回答を選ぶだけです。そうだ、まあそうだ、など何だかボンヤリした選択肢ですが、まぁやってみてください。

stress.png
5分チェックを実際にやってみた私の結果です。パパっと答えて、機械的に結果が出ます。


質問票を配布して回答する、もしくはコンピューター画面に表示されたものから選択して回答するか、この2パターンになります。どちらもアンケート形式でチェックするらしいのですが、これでストレスをチェックできるのかどうか。

ストレスの有無や程度は本人しか分からないことですし、本人であっても自分のストレス状態を把握するのは簡単ではない気がします。

ハンス・クリスチャン・アンデルセンの童話に裸の王様という作品がありますが、ストレスチェックについて考えていると、その話を思い出します。王様はキレイな服を着ている気になっているけれども、実際は服なんて来てない。王様が「おお、これは素晴らしい服だ」と言えば、周りの人も「そうですね。とても良い服です」と同調する。実際は服なんて無いのに。

質問に答えればストレスをチェックできると思えばできるのでしょうし、ストレスの実態は質問では分からないと思えば、ストレスチェックがトンチンカンなものに思えてくる。

どう思おうとも、法律で決まったことなので、モヤモヤした気分があっても受けざるを得ません。

従業員数50人未満の職場ではストレスチェックは義務ではないものの、他の会社と合同でストレスチェックを実施すれば、助成金を利用できます。従業員数50人以上の職場は対象外ですので誤解なく。

「ストレスチェック」実施促進のための助成金
http://www.rofuku.go.jp/sangyouhoken/stresscheck/tabid/1005/Default.aspx


ストレスチェックの費用は、チェックそのものは1,000円ぐらいではないかと思います。ストレスチェックに対する助成金が1人あたり500円ですから、半額助成だとすると、1人1,000円となります。

産業医を呼ぶための助成が21,500円が上限なので、こちらも半額助成だと仮定すると、費用は40,000円ぐらいになりそうです。

助成金を利用するために必要な「小規模事業場団体登録届」という書類の届出期間が12月10日までなので、合同でストレスチェックを実施する予定の場合は急ぐ必要があります。

支給申請が来年、平成28年の1月末なので、12月1日から準備していると時間的にカツカツになりそうです。


単独でチェックを実施するか。健康診断とセットにするかで分かれますが、年1回の定期健康診断と一緒に済ませるのが現実的です。

健康診断の前に問診票を記入するかと思いますが、この段階でストレスチェックの質問票にも記入してもらえば、健康診断とストレスチェックをセットで実施できます。

健康診断を実施する業者側でも、健康診断のオプションとしてストレスチェックのメニューを用意しているでしょうから、まとめて対応してもらえば助かりますね。1人あたりプラス1,000円から2,000円ぐらいを追加すればストレスチェックもできる。そういうメニューがあってもいいですね。


山口正博 社会保険労務士事務所
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