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痴漢に間違われたら名刺を出せ? 無駄ですよ。


痴漢疑われたら走って逃亡はNG 名刺置いて立ち去るなど有効


立ち去るとか。名刺を渡すとか。弁護士の人は冗談でも言っているのか、遊んでいるのか、分かりませんね。これ、本気で言っているのでしょうか。

実際に痴漢に間違われたら、立ち去るのは難しいし、冷静に名刺を渡すなんて無理でしょう。

痴漢トラブルが発生するのは、満員電車です。満員電車ということは人がたくさんいるでしょう。そこで「この人、痴漢です」などと声を上げられたら、周りにいる男性が「おまえ、痴漢したのか?」、「こらぁ、おとなしくしろぉ~!」、「ジタバタするな!」と痴漢と思しき人を寄ってたかって取り押さえます。

むさ苦しい男たちに揉みくちゃにされ、カバンは落ち、スーツはシワだらけ、カツラは吹っ飛ぶ。もう踏んだり蹴ったりです。

こんな流れになることは明白なのに、立ち去るなどと無理な注文をされても困るだけです。

痴漢のえん罪を防ぐなら、通勤ラッシュを避ける。

名刺を渡すという方法についても、痴漢騒ぎが起これば周りの人も色めき立つので、当の痴漢が「名刺を渡しておきます」などとホザこうものなら、「何をフザケているんだ」、「名刺なんか出す場面じゃないだろう。まずは警察だ」、「さぁ、駅員室まで来てください」と言われてオシマイです。

頭で考えるのと現実は違います。

本人には名刺なんて出す気持ちの余裕はないだろうし、出しても投げ捨てられてるか、破られて終わり。


では、どうやって痴漢トラブルを防ぐか。

結果に対処するのではなく、原因に対処するのが正攻法です。人がたくさん乗っている電車に乗るから痴漢トラブルに巻き込まれるのですから、そういう電車に乗らないのが最善の方法です。

ガラガラの電車内では痴漢に遭わないでしょうし、痴漢に間違われることもない。

方法としては、フレックスタイム制がベストです。出勤時間を9時に固定するのではなく、例えば、8時から11時までの間に出勤してくればOKにする。これならば、最も電車が混みあう朝の7時から8時までの時間を避けて電車に乗れます。

なぜか全員の出勤時間を揃えるのが当たり前みたいな会社は多いのですが、出勤時間がズレても業務にさほど支障がないならば、フレックスタイム制で出勤時間を調整できるようにして、痴漢トラブルを回避できるようにする。

もし、どうしてもラッシュ時間に電車に乗らないといけないならば、女性専用車両だけに乗車するとか(混んでいたら次の列車を待つ)。

他には、ラッシュ時間(朝の7時から9時までの2時間限定)に限定して女性専用車両を増やすのもいい。8両編成ならば、1両だけを女性専用車両として指定するのではなく、先頭から3両まで女性専用車両にする。女性専用車両を簡単に増やせないという理由(車両が専用のデザインになっているため)があるかもしれないが、女性専用車両を増設するのは意外と簡単ではないでしょうか。

朝の7時前、6時40分ぐらいになったら、先頭の3車両にマグネットで出来た案内を車両の外側に貼り付ける。その案内には「女性専用車両 7:00 - 9:00」と表示しておき、9時になったら外す。マグネットで作られているので、手で付けられるし、外す時も手で外せる。どの車両が女性専用車両かが乗客に分かればいいので、マグネットシートを貼り付けるだけで専用車両を臨時で増設できます。

専用車両を増やすと、男性が乗車するスペースが減りますので、男性は不満を感じるかもしれませんが、やってもいないのに痴漢として扱われるリスクを考えれば、むしろ歓迎すべきでしょう。

ラッシュ時は男女別の車両でもいいぐらいですが、さすがにここまで徹底すると、家族連れや小さい子供を連れた人、あとは夫婦やカップルが困りますので、全車両を性別で分けるのは現実的ではありません。

今年、2015年の夏には朝型勤務というのが話題になりましたが、これも痴漢トラブルを回避する方法としては悪く無い。始発から7時までの電車ならばさほど混んでいませんので、快適に電車に乗れます。ただ、7時を過ぎると、急に混み始めるのが電車の特徴です。東京だと、京王線や中央線快速に乗った経験がありますが、朝の7時50分ぐらいの電車は相当な混雑でしたね。

朝方勤務は朝早くに出勤するように限定されていますが、フレックスタイム制ならば、出勤時間を調整できますので、独身の人も子育て中の人も利用しやすい。

あとは、在宅勤務という働き方もいいですね。例えば、朝早い時間は自宅で勤務して、正午前に出勤する。これならば通勤ラッシュには遭遇しません。

現場に行かないと仕事にならない職種の場合は在宅勤務は難しいですが、それが可能な職場ならば、フレックスタイム制とは別に在宅勤務という選択肢も用意できます。もちろん、在宅勤務といっても、ずっと在宅で勤務しなくても、午前中だけ在宅で、午後からは職場で勤務するというスタイルでもいいでしょう。

痴漢トラブルは起こってから解決するのは厄介ですので、起こらないように行動するのが賢明です。



山口正博 社会保険労務士事務所
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