読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

社労士試験の合格率が2.6%まで急低下した。


2015年11月6日、平成27年の社労士試験の合格発表があり、今年はどんなもんかいなと思い、厚生労働省のウェブサイトでチェックしてみたところ、ちょっとした異常事態が起こっている。

第47回社会保険労務士試験の合格者発表


受験の申込者や実際の受験者はまぁこんなもん。受験率は77.4%だが、これも例年とさほど変わりない。

さて、問題はその後だ。合格者数が1,051人。「ん? 何が問題なの?」と思うだろうが、前年の数字を見て欲しい。前年は4,156人が合格しているので、今年はその1/4の合格者しかいない。

急に1/4まで合格者が減り、合格率も2.6%まで低下し、「おやぁ? 社労士試験はこんなに難関だったか?」と思ったが、どういう理由だろうか。

「社労士試験なんてちょっと勉強すれば合格できるだろう」と思っている人もいるだろうが、実際に取り組んでみると、なかなかハード。私は大学3年で受験し、その時はアッサリと不合格になった。全然楽勝なんかじゃなく、「こりゃあ、しっかりと取り組まなきゃ合格は無理だな」と受験会場の成蹊大学で思ったのを思い出す。

不合格になって、大学3年の秋から、翌年夏の受験日まで、大学入試の頃に近いぐらい試験対策に取り組んだ。アレだけ特定の分野に時間を注いだのは久しぶりだったので、当時のことはよく覚えている。

私が社労士試験に合格したのは、大学4年であった平成16年。その頃は受験者は65,000人ぐらいだったか。合格者は4,500人ぐらいで、合格率は9%ちょっと。まぁ、社労士試験としては普通の数字。

sr20151106.png

平成27年だけ、ポコンと合格率が少なくなっていて、「何があったんだ?」と思うのは当然のこと。

不正行為する人が多発して不合格になったとは聞いていないし、普通に試験は実施されたので、イレギュラーな原因ではなさそう。

となると、考えられるのは、基準点に達していなくて不合格になった人が多かった可能性がある。平成16年の試験では、健康保険の選択式試験で1点救済(5点満点中、1点以上でOK)というものが実施され、不合格者が増えるのを回避したのを覚えている。私はこのときの健康保険の問題では4点取れたので全く問題ない状況だったが、2点以上という基準だと大量に不合格者が出るので、例外中の例外で1点以上に基準を設定した。

高齢者向けの高額療養費に関する問題で、基本テキストにもしっかりと大きく書かれている内容なので、難しい内容ではなかった。なぜ正解できない人が多かったのか不思議なぐらいだが、いつもは2点以上を基準とするのに、初めて1点以上に設定したのでよく覚えている。

平成27年の試験では、2点以上を基準とする科目はあったが、1点救済は無し。ただ、40点満点、21点以上でクリアとなる基準だったので、おそらく選択式の問題が難しく、基準に達すること無く不合格になった人が続出した。その結果、合格者数が昨年に比べて1/4まで減った。この可能性が最も高い。

ちなみに、択一式試験の方は、科目別の特例基準は無く、70点満点中45点以上で合格だった。こちらは例年通り。

社労士試験の合格率が2.6%まで低下したのは、選択式試験で合格基準に達することができず、択一式試験で高得点であっても不合格になった人が多かったからというのが理由だろう。


 


大学生が独学で社労士試験に合格する方法: 合格率0.07%の軌跡 Kindle版

山口正博 社会保険労務士事務所
大阪府大東市灰塚6-3-24
E-mail : mail@ymsro.com

© 社会保険労務士 山口正博事務所