喫煙者を採用しない会社。素晴らしいじゃないの。


「喫煙者は採用しない」という会社の「方針」法的に問題はないのか?
https://www.bengo4.com/roudou/1100/n_503/


「喫煙者は採用いたしておりません」――。旅館や温泉施設などを運営する星野リゾートグループの採用サイトには「あなたはタバコを吸いますか?」という問いがある。ここで、「YES」と選ぶと冒頭のようなメッセージが表示される。(ちなみに、「NO」を選択すると、「ようこそ!!あなたは星野リゾートグループへの第一歩を踏み出しました」となる)

星野リゾートが喫煙者を採用しないのは、作業効率が低下したり、喫煙スペースを確保する必要があるほか、喫煙習慣のある社員が頻繁に休憩をとることで生じる社員間の不公平感があるからだという。

世の中には、喫煙者を採用しないという企業はほかにもある。もし、志望する会社が「喫煙者は採用しません」という方針を掲げていたらどうだろう。喫煙者はタバコをやめるか、その会社への就職をあきらめるしかない。

 

非喫煙者はニオイに敏感。


私は喫煙者ではないので、タバコがどのように制限を受けてもヘッチャラですが、別に喫煙者に対して嫌悪感というわけではないです。

ただ、あのタバコの臭いは遠くからでも気づくぐらい敏感です。口臭だけでなく、着ている服、髪の毛、カバンなどの持ち物までニオイが付くので、非喫煙者だとその人が喫煙者かどうかがすぐにニオイで分かります。

臭いが気になる商売、主に接客系ですが、これらの仕事をしている方が喫煙していると、嫌がられることもあるでしょうね。例えば、タクシーの運転手が喫煙者だと、タクシーに乗った瞬間に車内がタバコ臭い。

上記の事例では旅館や温泉施設の会社での採用について書かれていますが、旅館も人と頻繁に接しますから喫煙者ではない方がお客さんにとってはいいかもしれませんね。

喫煙習慣がある人は仕事中にも頻繁に小休止しますから、非喫煙者にとっては気に入らないところです。休憩時間に喫煙するのは良いとしても、休憩時間じゃないけど「ちょっと一服」みたいな小休止を何度も取っていると、積もり積もった時間のロスは大きなものになるでしょう。

1回で3分の喫煙小休止があるとして、それを1日に10回取れば30分。累積すると、もはや小休止じゃなくて休憩ですよね。



喫煙者を採用しないと事前に知らせてくれるなら良心的。


採用した後に喫煙者が冷遇されることを考えれば、採用段階で「ウチはタバコを吸う人は採用しないんですよ」と伝えてくれたほうが有り難いでしょう。

接客業ならば、タバコのニオイを嫌がるお客さんがいるというキチンとした理由があるので、採用段階で喫煙者を断っても不当ではありません。

また、喫煙はヤメようと思えばヤメられるので、本人が解決できない問題でもない。解決できない問題、年齢、性別、人種などを理由に採用を断るとなると物議を醸すでしょうが、喫煙だと自分で何とかできます。どうしても喫煙をやめたくないならば他の職場を選べばいいだけです。

差別と言えば、新卒採用は年齢で応募者を制限しているので、喫煙よりも問題なのですが、あまりクレームを出す人はいませんね。不思議なもんです。

どのような基準で採用するかは企業の裁量次第です。ただ、大っぴらに基準を公表すると、重箱の隅をつつくように差別と言われるので、会社の中で内々に基準を設けて、応募者を篩にかけます。

例えば、趣味の欄に読書や音楽鑑賞(ツマラナイ奴)と書いたら不採用にするとか。御社が第一志望です(ウソつき)と答えたら弾くとか。この大学からは40人採用するが、この大学は3人だけというように枠を事前に決めるとか。電車の中で漫画を読むヤツはダメとか。

まぁ、何でもありです。人間は好き嫌いで判断する生き物ですから、その人間が組織だって企業を運営しているので、採用も多種多様なのです。

何が好きで何が嫌いなのか。事前に伝えてくれた方がこちらも対応できます。しかし、好き嫌いを伝えずに、後になって「やっぱイヤだ」と捻くれられると困ってしまいます。採用された後に、退職勧奨や嫌がらせをされたら、それこそ最悪です。

人の好みと同じように、人材採用の基準もバラバラ。だから採用は面白いのです。

採用段階で「こんな人が好き」、「こんな人はイヤ」と企業は自らの好みをもっと示して、応募者とのミスマッチを減らすようにすれば、後々になってモチャモチャとすることは少なくなるでしょう。


山口正博 社会保険労務士事務所
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