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ブラックバイトに遭遇したらユニオンではなく弁護士で一気に解決しよう。(Wed.20150916)



バイトに「辞めるなら、ミスが多いので懲戒免職」と脅し、組合が語る「温野菜」の実態
http://www.bengo4.com/roudou/1103/n_3686/


男性は2014年5月から、首都圏の「しゃぶしゃぶ温野菜」の店舗にアルバイトとして勤務。当初は「比較的まともな職場環境」だったが、2014年秋以降、店の人手不足が深刻化して、男性の労働時間が増加していった。

多忙さから、男性が昨年12月と今年3月に「辞めたい」と申し出た。ところが、店長から「辞めるなら、ミスが多いので懲戒免職にする」などと脅されたり、数千万円の損害賠償請求を示唆されたりなどして、辞めたくても辞められない状況に追い込まれたという。

男性は1日12時間労働で、今年4月中旬から8月中旬までの4カ月間は、1日も休んでいなかった。ブラックバイトユニオンは、今年7月の労働時間について「およそ350時間以上になる」と試算する。しかし、労働時間を管理する店長が不正をおこない、その間に本来支払われるべき賃金は半分以下しか支払われていない。また、合計10万円以上の「自腹購入」までさせられていたという。


飲食店のムチャクチャさというのは私も何度も経験してきたので、ウェブサイトに掲載されている内容を読んで、「まぁ、そういう職場もあるだろうな」という感想を持ちました。

学生のバイトというと、飲食店が人気ですが、この仕事は好きな人でないと続けられません。例えば、ラーメンなんか食べないし、好きでもない人がラーメン屋で働くなんてバカげています。魚嫌いなのに寿司屋で働くとか、ハンバーガーは不健康な食べ物だと思っている人がハンバーガー店で働く、ベジタリアンなのに焼肉屋で接客しているなど。

お金を目的に、気軽なバイトと思って飲食店に行くのは勧められません。外食業界は雇用を吸収する余地が多く、学生も入り込みやすいところです。収入を得るだけならば、飲食店でも構わないのですが、いくらお金を稼げるとしても好きでもない仕事をするのは苦痛でしかないでしょう。


話が逸れますが、タイトル中に「辞めるなら、ミスが多いので懲戒免職」と書かれていますが、懲戒免職ではなく、懲戒解雇が正しい表現です。免職というのは公務員に対して使う言葉であり、公務員以外に対しては懲戒解雇という言葉を使います。まぁ、細かいことですけれども。

学生の頃、高校生から大学生の頃まで、飲食店だけでなく仕事は色々と経験してきました。高校生を22時以降まで働かせる職場があり、「今週いっぱいで終わりということで」と一言でリストラされたり、テスト休み絡みで退職勧奨されたり、残業代が支給されていなかったり、始業時間前に無賃労働、終業時間後に無賃労働と、色々ありましたねぇ、、。


話を戻すと、7月の労働時間が350時間というと、1日あたりでは11時間勤務。月に21日出勤するという計算だと、1日あたり16時間勤務となる。どこからどこまでを労働時間として計上したのかは不明ですが、1日あたり2時間の過大な計上があると見積もっても、1日14時間労働になります。

仕事上のミスは通常は会社の責任になります。洗浄中にお皿を割ったとか、レジで計算を間違ってマイナス違算を発生させたとか、料理を落として廃棄にしたなど、通常の業務で発生したものは会社がカバーするものです。もちろん、皿投げ大会をお店の中で開催して、大量のお皿をパリンパリンと割ったとなれば、それは割った人が弁償するのですが、そのような故意で起こしたものでなければ、本人が賠償する必要はありません。

今回の件は、ユニオンに参加してエッチラオッチラと対処せず、弁護士に依頼して対処すべき内容です。現に、団体交渉は拒否され、交渉内容に対する回答も保留されてしまっています。学生がユニオンに参加しても、どうも企業からナメられている感が否めません。

学生に対する労務管理は昔から雑で、今でもさほど変わっていません。何故か一般の社員と学生は違うと考えられていて、社員に対してはキチンと接するが、学生に対しては大雑把に接してくる。労働基準法では両者とも同じ扱いなのですが、不思議なものです。


弁護士というと費用が気になるところですが、4ヶ月間の連続勤務で未払いの割増賃金も相当に累積しているでしょうし、自腹で購入させられた費用も請求できますし、単位を落としたことに対する補償も要求できそうです。後は、精神的な損害に対する補償も上乗せして、これらを金銭換算すると結構な金額になるでしょう。

おそらく、弁護士費用を支払っても、費用倒れしない規模であり、手元にお金が入ってくるぐらいです。

カネでチャッチャと解決できるのが弁護士の良いところです。ユニオンを経由すると、スッタモンダして時間がかかります。

同じようなことで悩んでいる学生の方は、弁護士に相談して見積もってもらえばいいでしょう。実際にどれぐらいのカネが取れそうで、そこから弁護士費用を支払ってペイできるかどうか。この点について計算してから依頼するかどうかを考えればいいので、「弁護士=費用が高い」と思い込まずに利用するといいでしょう。

飲食店など手軽に手を出せる仕事を選ぶのではなく、学生ならばもっと将来性のある仕事を見つける、もしくは作るべきです。

YouTubeでムービークリエイターになるもの良し。好きなことや興味があることをコンテンツに変えるブロガーになるのもいい。他には、プログラマーもまだまだ有望な仕事です。2015年の今はスマホゲーム全盛期ですので、iOSやAndroid OS関連のプログラミングができれば製作会社でバイトもできる。会社経由ではなく、個人でアプリを制作するのも良い方法です。あとは、LINEスタンプクリエイターも面白いですね。

求人雑誌やチラシ、学校の掲示板で案内されている仕事は、飲食店や塾講師などキツイ仕事が多いですし、何よりメニューが少なすぎます。


厄介な職場に遭遇して泥沼化してきたら、弁護士に依頼してカネで解決してもらい、10代や20代の人は自分の貴重な時間を有効に使える活動に注ぐのが賢明です。

山口正博 社会保険労務士事務所
大阪府大東市灰塚6-3-24
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