book783(上司が部下を殺す、その一言。)

余計な仕事をすると価値が生まれる。


私は今まで色々な職場で働いた経験がありますが、それを言われたらオシマイと思っている言葉があります。

「言われたこと以外はやるな」
「指示したこと以外はやらないでくれ」
「余計なことをするな」
「自分で判断するな」
「独断と偏見で決めるな」

要約すると、裁量的に仕事をすることを否定する言葉を使われると、私は一気にヤル気を失うタイプです。

「そんなことを言う人なんているのかねぇ、、」と思うかもしれませんが、実際にいらっしゃいます。私が経験者です。全ての職場そうだったわけではないものの、職場や人の相性によって、そういう人と遭遇します。

もちろん、決まった仕事に取り組むのは必要なことですが、それだけで終えているとあまり価値を生み出さないのではないでしょうか。


決まっていない仕事、指示の範囲に含まれない余計な仕事は、必要がない無駄なものかというとそうではなく、付加価値を生み出すのはいつも余計な、もしくは余分な仕事です。

人には好みがあるので一概には言えませんが、やるべきことを全て指示してくれるのを好むタイプもいれば、それとは違うタイプもいます。

余計なことが価値を生み出すとすれば、余計なことをするなと指示してしまうと、それは付加価値を生み出すなという指示になってしまいます。




やる気の源泉は裁量にある。


ヤル気の源な何かと聞かれれば、私の場合は「裁量」です。自分の裁量が多いほど、やる気が出るタイプです。とはいえ、あまりに裁量が多いとかえってパフォーマンスが落ちるようで、「裁量8:固定2」ぐらいがいい塩梅です。

とはいえ、人によって好みが違い、合う人、合わない人がいます。

自分で考えて。
自分で決めて。
自分で行動して。

このように裁量を与えられると、これを放任と捉え、嫌がる人もいるようです。チャンと面倒を見てくれない、育ててくれないと散々な評価を受けます。

指示された仕事が終って、「次は何をすればいいですか?」と聞き、新しい仕事が振られ、それが終わると、また「次は何をすればいいですか?」と来る。こういう人、いますよね。何なりと仕事探すなり、作るなりして取り組めばいいものを、餌を待つ雛鳥のように「次は何をすればいいですか?」と近づいてくる。

「指示したこと以外はしないでくれ」と言うと、あなたに雛鳥が近づいてきます。雛鳥人間が好きならば、裁量を与えない指示でも良いですが、そのような人間にまとわりつかれると鬱陶しいといずれ感じるようになります。

いかに余計な事をさせないかではなく、いかに余計なことをさせるか。これがキモです。意外に思うかもしれませんが、決まった仕事だけに取り組んでいると、退屈に感じるのか、徐々にパフォーマンスが落ち始めます。しかし、余分な仕事をさせると、程よく気分転換になり、決まった仕事だけでなく、余計な仕事も上手く実行できるもの。

支払った報酬なり賃金以上の価値を引き出すには、裁量を与えるのが一番です。




山口正博 社会保険労務士事務所
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