学生はバイト以外にも収入源を作るといい。(Tue.20150825)



<高校生ユニオン>ブラックバイトは許さない…8月中に発足
http://mainichi.jp/select/news/20150825k0000e040154000c.html

 一人は千葉県の高校2年男子生徒(17)で、現在飲食店でアルバイトしている。労働基準法は労働時間の厳格な管理を定め、1分単位で管理すべきだと解釈されている。だが、店は15分以下の労働時間をカウントせず、仕事のメモをまとめる時間を就労時間と認めないなど賃金の不払いがあった。18歳未満の就労が禁じられている午後10時以降に仕事がずれ込んだり、テスト期間中の勤務を断ったのに聞き入れられなかったりしたこともあったという。

 もう一人は東京都内在住の定時制高校2年女子生徒(17)で、入学と同時に家計を助けるためにコンビニエンスストアでアルバイトを開始。最低賃金で週3、4回、毎回6時間半働いたが、1年働いても有給休暇が利用できることを通知されず、賃金も15分未満分は切り捨て。テスト期間の就労強要もあった。
 


飲食店やとコンビニの事例ですが、よくある問題です。働いていた時間は1分であっても労働時間として計上しなければいけないので、15分単位で大雑把に時間を計上するのはダメです。

20年ぐらい前、私がバイトで働いていたときは、確か30分単位で時間を管理されていたように記憶しています。30分未満はカットですから、いい加減な時代でしたね。

確かに、私も飲食店でのバイトは何度も経験があります。そのため、学生がブラックと言いたくなる気持ちは分かります。

例えば、21時で終わりなのに、21時を少し超えるぐらいまで仕事をやらせる職場。ありましたねぇ、、、こういうお店。ちなみに、このお店、私が辞めて数年後に閉店していました。まだ20時57分なので終業時間まで仕事をしようとすると、「終わる時はサッサと終われ」と。まだ終わりの時間ではないから終われないのに、終われと言うのはヘンなのですが、そういう職場でしたね。かと言って時間ピッタリに終わろうとすると、何か仕事をやらせようとする。その結果、21時03分とか21時09分と時間が過ぎる。

1分単位で全部計上すれば、何分に終わろうともキチンと計算できるのですが、超過した端数時間を切り捨てるのが当たり前の職場でした。飲食チェーンなのでキッチリとしてそうでしたが、実態はそうでもなかった。

社員に無茶を要求すると、それが顧客に波及する。サービス業だとそれが怖い。社員に対してぶっきらぼうに接すると、社員はお客さんに対してぶっきらぼうに接する。「顧客に対する社員の態度 = 社員に対する会社の態度」と考えても大きくは外れていないでしょう。飲食店やコンビニもサービス業ですから、想像すると怖くなります。


わざと時間通りに終わらないようにして、チョコチョコと無賃労働させるのはなぜなのでしょう。終業時間ピッタリに終わらないようにさせ、3分なり9分なり、時間を超過させ、その時間は勤務時間に含めない。短期的には人件費をケチって得をしているように思えますが、ユニオンなり弁護士なりが出てきて、未払い分を後から請求されることを思えば、ショウモナイことをする利点はなさそうです。

道に落ちている1,000円を拾い上げ、拾い上げた拍子にポケットから10,000円を落とす。滑稽な例ですが、そのような労務管理をしているお店もあるのです。


ユニオンを結成して企業と戦うようですが、私はオススメしません。変な労務管理をする企業を減らすために正義感を持って取り組んでいるのでしょうが、「もう学生を採用するのはヤメておこう」と判断されたら、回り回って困るのは学生です。高校生を嫌がっているお店は現実にあります。募集条件で「学生を除く」などと条件を付けたりするところも。

とはいえ、企業側にも言い分があって、テスト前になると1週間ぐらい休んだり、夏休みになると帰省するといって2週間休んだりと、企業側も困っているのは確かです。

私も高校生の頃、テストのために休むと申し出てすんごい嫌がられたのを覚えています。その後、やんわりと仕事を辞めるように話され、その仕事は辞めました。大学生の頃はテスト休みは取りませんでしたが、夏休みなどに帰省するさいには休みを取りましたが、やはり嫌がられていたのは確かです。

テスト休み、帰省、合宿、免許取得など、色々と理由を付けて休むのが学生ですので、学生を採用しようとするなら、これらのイベントを織り込んで、受け入れられるかどうかを考えないといけません。テスト休みを取られたら困るのに、学生を採用しているならば、それはお店の側に問題があります。合わない人材を採用してしまうと、お店にとっても学生にとっても良いことは無い。

学生は、居酒屋とかコンビニとか、そういう典型的なバイトではなく、他の仕事をすればいいでしょう。バイト雑誌で探しているうちはマトモなところは見つからないし、学生は雑に扱われやすいです(私も経験済み)。労働基準法では他の社員と同じ扱いなのですが、なぜか学生はテキトーに労務管理されてしまう。納得いかないかもしれませんが、これはそう簡単には変わらないでしょう。

となると、自己防衛するのが得策です。あえて低賃金で働かずに、学生でもできる仕事は多々あります。

クラウドソーシング。
スマホアプリ開発。
LINEスタンプ作成。
ムービー制作、アップロード。
ブログ。
宿題代行。
旅行案内。

ざっと適当に挙げてみましたが、他にも学生にできる仕事はあるはずです。


時間を売るのも悪くはないのですが、時間は1日24時間しかありませんので、どうしても使える範囲に限りがあります。

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時間以外のもの、つまり知識や能力を売る仕事をすれば時間による制約から逃れられます。

時間を売るのではなく、あなたの得意を売るのです。「自分には何もないよ」と思うかもしれませんが、それは多くの場合思い込みです。自分にとっては何の価値も無いものであっても、他人にとっては貴重なものである可能性はあります。

 

アナタにも人に買ってもらえる能力があるかもしれません。自分の能力を棚卸しする機会を兼ねて、登録してみてはいかがでしょうか。

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宿題代行は色々と物議を醸しているのですが、大学生ならば受注できる仕事です。テレビでニュースになっていましたが、あの単価ならば居酒屋やコンビニで働くよりはずっと効率的です。

 

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旅行案内は、外国語が得意な人ならばできるでしょう。英語と中国語を使えて、観光地、例えば京都に在住しているならば、外国人旅行者向けにガイドをするのも面白い。1日5万円ぐらいの料金で、旅行してくる家族連れを案内してあげると喜ばれるでしょう。

イラストが得意ならばLINEスタンプを作って売る。プログラムを書くのが好きならばアプリ開発。動画を撮影し、編集してYouTubeにアップロードし、収益を得るのも学生に向いています。


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労務管理の不備を表沙汰にして、他の企業にも波及させる効果は期待できるでしょうが、サービス業にとって人がいなくなるのが一番のダメージです。ドンドン辞めて、他の仕事で稼ぐ学生が増えれば、収入源が複線化し、相手に対する交渉力が増します。1つのバイトに依存しているから、相手に付け入られるのであって、他に収入があれば逃げるのも簡単です。

あなたの命はタダではないし、貴重な10代の時間をヘンな会社と争うために使うのはアホらしい。そう思えるようになったら、ブラックな企業と接触することも無くなるでしょう。

山口正博 社会保険労務士事務所
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