失礼なのはLINEではなく短文だ。(Mon. 20150817)


欠勤届に「ごめんね」スタンプ LINEで社内業務連絡は「あり」?
http://www.j-cast.com/2015/08/16242641.html


日本ビジネスメール協会が2015年7月1日に発表した、仕事におけるメールの利用状況と実態を調査した「ビジネスメール実態調査2015」(有効回答数は1500)によると、「仕事で外部の人から初めて連絡をもらうとき、失礼だと思う手段はありますか」の問いに、50.87%の人が「LINE]と答えた。「失礼だと思う」連絡手段の第1位で、「Twitter」(41.73%)、「Facebook」(35.00%)が続く。

30年前の連絡手段というと、電話かFAXだった。20年前の連絡手段というと、電話かポケットベルだった。10年前の連絡手段というと、電話とメールだった。そして、2015年の今は、SNSで連絡を済ませる人がいる。

私は昔も今も、連絡手段として重宝しているのはメールです。グループで連絡をとるときは、メーリングリストを使っていました。今ではメーリングリストを使っていない人もいるでしょうし、メーリングリストそのものを知らない人がいても不思議ではない。

大学生の頃は、グループごとにメーリングリストを作って運用していました。指定のメールアドレス(このアドレスはグループで同じものを使う)にメールを送ると、メーリングリストに追加された人全員にメールを送信できる便利なもの。1通で全員に送れるのがメーリングリストの良いところです。ccやbccを使って手作業で送ってもいいのですが、数が多いと実に面倒です。

Googleグループ(https://groups.google.com/)を利用すると、今でもメーリングリストを作成してメールを送れます。

SNSには共有という概念があり、自分の情報をどこまで公開するかを調整できます。ブログだと公開か非公開かぐらいしか選択肢がありませんが、SNSだと公開と非公開はもちろん、ピンポイントで誰に情報を出すかを指定できます。個別でもいいし、複数人で構成されるグループを対象にしてもいい。共有範囲を調整して、不特定多数に情報を発信するだけでなく、特定の人やグループとの連絡手段としてSNSを使うことも可能です。

LINEも特定の人と連絡するには便利な道具です。テキストだけでなく音声通話もできるので、メールと電話を代替するものとして使われています。

他方で、今は定額で通話できるようになりましたので、私の場合、連絡手段は電話がメインです。メールも高頻度で利用しますが、通話料を気にせず、品質も安定して通話できるならば電話がいいですね。電話のほうが用件を早く伝えられるので、時間の経済というものです。

LINEだと失礼らしいですが、それはLINEだから失礼なのではなく、「短文だから失礼」なのだと私は思います。twitterやfacebookも失礼な連絡手段として挙げられていますが、手段のみで失礼かどうかは決まりません。

この手のサービスを使っていると、自分が書く文字の数が少なくなりがちです。twitterは140文字、LINEでやりとりされる文字数に至ってはそれ以下で、20文字とか30文字ぐらいが主です。facebookも長い文章はあまり見受けられず、写真が1枚に一言を添えているだけという投稿も散見されます。

短い文は真意を相手に伝えるには足りず、ぶっきらぼうで、見知らぬ人からいきなりタメ口で話されるような感覚がありますので、そこから失礼という感情が生じているのです。

中には、メールでも失礼だと感じる方もいらっしゃいます。メールは既に市民権を得て、フォーマルな連絡手段として認知されていると私は思っているのですが、仕事でメールを使って連絡していると、人によっては恐縮してメールを送ってくる方もいます。

ただ、メールの場合は文字を多く書けますので、挨拶や丁寧な言い回しを駆使して文章を作って送れます。そのため、SNSで連絡するよりは角が取れた内容で連絡できます。

電話か直接合って話す。これがフォーマルだと考えられているようで、未だにメールもアンフォーマルと扱われているケースがありますね。

メールの良さは、内容を保存できるので、消えないところにあります。LINEはタイムライン方式で古い投稿は下へドンドンと追いやられます。twitterやfacebookも同様の仕組みで、常に新しい投稿が上に来て、古いものは見えにくくなっていく。

また、メールはアカウントの有無を問わないところも利点です。LINEにはLINE専用のアカウントが必要ですが、メールならばどこのメールサービスでも構いませんし、会社や学校で振り出されたメールアドレスでも使えます。

SNSだと、短い文を何度もやりとりしてまどろっこしいと感じるのですが、好きな人も多いのでしょうね。私だったら、ケータイで直接に電話してしまいます。

ただ、ちょっとした連絡ならばLINEでもいい。「・・・終わりました」 、「・・・到着しました」など、さっと一言連絡するだけでいいならばLINEを使うのも悪くない。

LINEを仕事で使うのは良いかどうかと聞かれれば、「職場の文化による」と私は答えます。

IT系の企業ならばおそらくLINEを仕事で使うことに肯定的なところが多いはずです。両者のカテゴリーが同じですから。しかし、お堅い職場、例えば金融機関だとあまり積極的にSNSを業務で使おうとはなりにくい。

職場で使っていなくても、私物のスマホを使い、個人間でLINEを使うことは可能ですから、SNSに肯定的であろうと否定的であろうと、使う人は使います。

私はあえてSNSを職場で使わなくてもいいだろうというタイプです。電話とメールで業務連絡は足りていますし、スマホが登場してどうも余計な情報が身の回りに多すぎる感じがしますので、連絡する選択肢は少ないほうが好みです。

SNSが便利なのは確かですが、どうもあの軽薄な感じが私は好きになれないのです。

山口正博 社会保険労務士事務所
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