book779(土日に行政窓口を開けると、奨学金の返済延滞者が減る。)

顧客の利便性をアップさせるだけではない。


以前、平日を休みにして、土日に行政窓口を開けたらどうかと提案しましたが、その効果についてさらに考えてみると、他にも利点を見つけることができました。


平日を休みにして、土日に行政窓口を開けたらどうか。

上記では、平日に窓口に行けない人に対応するために、平日の月曜日と火曜日には窓口を閉めて、土日は窓口を開ける。この方法ならば、土日に窓口が開いているので、利用者は便利になりますし、休みの日数は減っていないので窓口で働く人にも不利益はありません。

ここまでが以前の内容ですが、さらに考えてみると、利便性を向上させる以外の利点も見えてきました。

土日に窓口を開けると、1つではなく4つも利点があります。



一石四鳥の取り引きになる。


すでに説明した通り、利用者の利便性が向上するのは、まず1つ目の利点です。土日に窓口を開けると、さらに3つの利点があります。

2つ目の利点は、奨学金を返済する手段を作れるところです。学生の頃に、貸与タイプの奨学金を利用すると、卒業後に毎月、分割で返済します。人によっては、返済が滞る人もいるようですので、このような人たちを行政サービスに参加させることで、その参加の対価として奨学金を減額します。

行政サービスに参加というのは、労働を提供することであって、その労働の対価として報酬を支払う代わりに借りた奨学金を減額するものです。例えば、1時間、行政サービスを提供すれば1ポイントを獲得し、1ポイントを1,000円に換算して、それを奨学金の返済に充当します。

例えば、法科大学院に行った人だと利用した奨学金も多いでしょうから、その返済のために、土日に行政機関で働き、奨学金を減らしていく。平日だと仕事があるでしょうから、土日ならば行政サービスへの参加も難しくないでしょう。

3つめの利点は、人員不足を協力員でフォローできるところです。土日に窓口を開けるとなると、平日に比べてお客さんも増えます。となると、人が不足しますので、奨学金を返済するために参加した協力員を土日に配置します。

協力員の人は土日に来ますから、お客さんが増える土日にタイミングが合います。

4つ目の利点は、行政サービスに協力すれば奨学金を減らせるため、債務不履行が減ります。毎月一定の金額を現金で返済するとなると、人によっては延滞してしまい、中には差し押さえや強制執行でもって回収しなければいけないときもあるでしょう。しかし、土日に行政サービスに協力すれば、それでもって返済できるとなると、現金を用意する必要はなくなります。


1,土日に窓口が開くので、利用者が喜ぶ。
2,奨学金を借りた人は、行政サービスに協力することで奨学金を返済できる。土日は仕事が休みなので、参加しやすい。これで返済者が喜びます。
3,土日の人員不足を緩和できるので、行政機関で働く人が喜びます。
4,現金以外での返済方法を選択できるので、奨学金の債務不履行が減り、回収する人たちの仕事が減ります。

風が吹けば桶屋が儲かるような理屈ですが、平日に窓口を閉めて、土日に開けると、思いのほか利点が多いのです。


山口正博 社会保険労務士事務所
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