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第189回 国会に提出されている労働基準法改正案は2つある。(Fri. 20150731)



「残業代ゼロ」成立断念 2015年7月30日
http://jp.reuters.com/article/2015/07/29/idJP2015072901001551

 政府、与党は29日、一部の労働者を労働時間規制から外す「高度プロフェッショナル制度」創設を柱とする労働基準法改正案の今国会成立を断念した。安全保障関連法案をめぐり内閣支持率が低下する中、「残業代ゼロ法案」と批判の強い改正案の成立は困難と判断した。秋の臨時国会での成立を目指す。政府関係者が明らかにした。



残業代ゼロ:今国会成立を断念 政府・与党方針
http://mainichi.jp/select/news/20150730k0000m010097000c.html

 政府・与党は、所得の高い一部の労働者を労働時間規制の対象から外す「高度プロフェッショナル制度」の導入を柱とする労働基準法改正案について、今国会での成立を断念する方針を固めた。与党幹部が29日、明らかにした。民主、共産両党や連合などが強く反対する中、強引に審議すれば、参院での安全保障関連法案の審議にも影響しかねないと判断した。今国会の会期を大幅延長したため、秋の臨時国会は短期になる可能性があり、改正案の成立は来年の通常国会以降に持ち越される公算が大きい。


労働基準法の改正法案が成立する見通しがなくなったとのことですが、第189回 国会に提出されている労働基準法の改正案は2つあります。

労働基準法等の一部を改正する法律案 第一八九回 参法 第六号
http://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_gian.nsf/html/gian/honbun/houan/g18902006.htm

労働基準法等の一部を改正する法律案 第一八九回 閣法 第六九号
http://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_gian.nsf/html/gian/honbun/houan/g18905069.htm

どちらも労働基準法を改正する法律案ですが、成立を断念したのは後者の法律案です。ニュースの文章を読むと、労働基準法の改正そのものを断念したと思ってしまうところですが、断念したのは高度プロフェッショナル労働制について書かれた後者の法律案です。

前者の法律案には、休日の取り扱い、労働時間管理台帳に関する内容、勤務と勤務の間にどれぐらいの時間的間隔を空けるかという内容など、地味ですが重要な内容が含まれています。こちらも7月31日時点では成立していませんが、あえて反対するような内容もありませんから、こちらの法律案は成立させてほしいところです。

法律案の内容については以前に書きましたので、そちらを参照ください。


(参考)

退社後11時間は勤務できないように。(Sun.20150705)


2015/7/2【次の勤務まで何時間空けたら良いか。その答えが出た。】


book751(「労働時間管理台帳」が必要になる?)

山口正博 社会保険労務士事務所
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