book777(年金と一時金を組み合わせればハッピーになる。)

年金の給付を減らそうとする傾向。


年金を給付する際には、運営側である政府の立場で考えると、予算の範囲内で年金を支給しないといけない。一方、年金を受給する側の立場で考えると、年金保険料を払ってきたのだから、それをキッチリと回収したい。

より少なく給付したい政府。より多く受給したい年金受給者。この両者の綱引きが何年も続いています。

支給開始年齢を引き上げて、支給する年金を減らそうとするのがよくある話ですが、年金を受け取り始める年齢が引き上げられると、支払った保険料を回収する時期が後ズレします。人間の寿命はホイホイと5年や10年も延びませんので、支給開始年齢が引き上げられると、年金の受取額は減ります。

もう何年続いているでしょうか、年金の支給開始年齢を引き上げるかどうかという議論は。ジリジリとは引き上げられているものの、どうも根本的な解決とは違うのではないでしょうか。



長生きして当選金をゲット。


受け取り始めると死ぬまで年金を受給できる。公的年金はいわゆる終身年金なのですが、ここに一時金を加えるとどうなるでしょうか。

2ヶ月ごと、偶数月に年金を受け取るだけでなく、一定の年齢まで生きれば、バサッと一時金を支給する。このような仕組みがあれば、政府と年金受給者との間の利害を調整できるのではないかと思います。

具体的には、年金を減らして、一時金に財源を移動させます。そして、特定の年齢、例えば65歳、70歳、75歳、80歳、85歳と、5年ごとに期間を区切り、その節目の年齢まで長生きした人は一時金を受け取れるという仕組みです。

決まった年齢までに年金受給者が死亡すれば、死亡した後の年金や一時金は放棄されるのですから、それを他の人の一時金に回せる。

年金で支給する分を一時金に回し、長生きした人へ重点的に年金と一時金を支給する。

老齢年金と老齢一時金を組み合わせて、長生きすると得する仕組み変え、支出も減る。

長生きした人が得られる「長生き当選金」のようなものです。当選金という名称が俗っぽいならば、「長寿お祝い金」のような名称に変えてもいいでしょう。



山口正博 社会保険労務士事務所
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