book776(先に休む、逆パターンの振替休日。)

先に出勤、後から休日。これがノーマルパターン。


出勤日と休日を振り替えるときは、先に出勤日が到来し、後日に振り替えた休日が到来する。この順番がよくある振替休日のパターンです。

例えば、出勤日である来週の水曜日と、今週日曜日の休みを振り替える。これが典型的な振替休日です。日曜日に出勤し、翌週の水曜日が休みになる。つまり、先に出勤して、後日に休みが来るという流れです。

では、この流れを逆にしたらどうなるか。つまり、先に休日が来て、その後に出勤日が来るという順番です。

例えば、今週の水曜日を休みにして、日曜日を出勤日に振り替える。これも振替休日ですが、休みと出勤日の前後が先ほどの例とは逆になっています。

後から休日が来るのが典型的な振替休日ですが、後者の例は、先に休日が来てから、後に出勤日が来る。

後から休むのが典型的な振替休日ですが、先に休む振替休日もあり得ます。では、両者はどのような違いがあるのか。この点について考えてみましょう。



先に休日の方が問題が起こりにくい。


「先に休日だろうと、後から休日だろうと、一緒だろう」と思えます。確かに、出勤日と休日を入れ替えているだけですから、掛け算で例えると、「2×3」を「3×2」に書き換えたようなものです。

私も、最初は、「どちらも同じだろう」と思っていたのですが、考えていると、休日を振り替えるときは、休日を前に持ってきたほうが良いのかもしれません。

なぜ、先に休日で、後に出勤日を設定するほうが良いのかというと、いつまでに休日を取得するかが問題にならないからです。

以前から振替休日に関して問題となっていた部分ですが、「振り替えた後の休日をいつまでに取得するのか」という問題は今でも残っています。出勤した後、なるべく早い時期に振替休日を取得するとされていますが、特にいつまでという基準はありません。

振り替えで出勤し、後から休日を取得するとなると、ズルズルと予定を後に回される可能性があります。場合によっては、振り替えた休日が有耶無耶になって消えてしまうこともあるようです。

しかし、出勤日よりも休日が先に到来するように振り替えれば、いつまでに休日を取得するかという問題は起こりません。振り替え出勤日を決めれば、その出勤日の前日までには振り替えの休日を設定しないといけませんので、休日が消えてしまうことはなくなります。

「先に出勤日、後に休日」という流れで振替休日を運用せず、「先に休日、後に出勤日」という流れで休日と出勤日を振り替えれば労務管理の問題を1つ解決できるでしょう。



山口正博 社会保険労務士事務所
大阪府大東市灰塚6-3-24
E-mail : mail@ymsro.com

© 社会保険労務士 山口正博事務所