面接で質問がツマラナイと答えもツマラなくなる。(Sat.20150725)

「副代表」の君に伝えたい──リクルートスーツを着ると個性がなくなるんですか?
http://blogos.com/article/124115/


「私はサークルの”副代表”として、組織に貢献してきました」──。

企業の新卒採用の本格化が近づき、“学生時代に頑張ったこと”と
いう面接の質問に対するこのような回答を耳にする時期になりました。一見すると副代表という役割は、代表ではないものの組織の中心メンバーとして活動し、
それなりに人望があるポジションではないかと想像がつきます。学生側も「何か“肩書き”があれば企業にPRできるのではないか」と思い、自らを売り込んで
いきます。しかし、この“副代表”の裏には、大きなワナがありました。

私は大学時代、サークルには加入しませんでした。大学生というと、サークル、コンパ、飲み会と、遊ぶイベントが多々ありますが、大学生の頃はどれもあまり興味がありませんでした。

大学1年の4月、新入生向けのオリエンテーションがあり、キャンパス内ではサークルの勧誘がお祭りのように実施されます。私が通っていた明治大学では、和泉キャンパスが人でごった返すほどになり、通り抜けるのも苦労するぐらいでした。

某体育会系のサークルから勧誘を受けた際のことですが、ウチのサークルに参加すれば、就活でいかにも有利になるかのような話をしてきたのを覚えています。ウブな大学1年だった私でしたが、「サークルでの活動など仕事とは何も関係ないやんけ」と当然に理解できたのですが、説明をしているサークルの関係者と思しき人は、したり顔で話を続けていました。

サークルに参加することと就活にどのような因果関係があるのか。大学のサークルは言わば遊びであって、飲み会だのコンパだのと呆けているのが実情でしょうから、当時の私は「アホには付き合ってられん」とその場を立ち去りました。

とはいえ、サークルと就活を学生が結びつけているとすれば、企業側がサークルでの活動を何らかの形で評価している可能性はあります。

サークルの副代表であったと就活でアピールして評価を上げようとする学生がいるようですが、遊ぶための集まりであるサークルを就活の現場でアピールしても、私は的外れな感じを抱きます。大根を欲しがっている人に、「このチョコレートは絶品ですよ。今の時期、限定のチョコだから、オススメ!」などと言っているに等しく、アピールする内容が場違いです。

このように書いていると、学生がダメである感覚を抱いてしまいがちですが、面接を担当している人間にもダメなところがあります。「あなたの長所と短所を教えてください」、「学生時代に頑張ったことは何ですか」、「あなたはどういう価値を提供できますか」など、わざと答えにくい質問をして、さも良い面接をしているかのように感じているのかもしれませんが、質問のデキが悪いと、その質問に対する答えもデキが悪くなります。

仕事は、煎じ詰めると、問題解決の連続です。問題を解決するのが仕事なのですから、面接でも問題を提示し、その答えを出させるようにすれば、自ずと良い面接になります。

満員電車を無くすにはどうすればいいか。
マタニティーマークは必要かどうか。
電車の優先座席は必要かどうか。
男性は足毛を剃るべきか否か。
居酒屋のお通しは必要かどうか。
高速道路だけでなく一般道にも有料道路を設けるべきか。

上記は一例ですが、他にも考えれば問題は多々思い浮かぶはずです。生じた問題に対して、その人はどのように解決しようとするか。その過程を面接でチェックすれば、うまく仕事をやっていけそうかどうかを判断できるのではないでしょうか。

テンプレートからパクってきたような質問を面接で就活生に投げかければ、当然ながらテンプレートからパクってきたような答えが帰ってきます。アホな答えはアホな質問に引き寄せられます。

サークルの副代表だとハッタリの経歴を示さないと行けないような面接ならば、面接そのものもハッタリで出来上がっているのではないかと勘繰られます。

問題を解決させる面接。面白いと思うんですけどね、、。面接する人も面接を受ける人も、お互いに有益な結果を残せるでしょうから、実際にやってみてはいかがでしょうか。

山口正博 社会保険労務士事務所
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