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book770(ネットでの活動履歴を人材採用で利用する。)

どさくさ紛れで入社する新卒社員。


大学3年になると、就活に関連する話題が増え、説明会に参加する人もいれば、筆記試験や面接を受ける人もいる。中には大学4年になる前に内定を得て、4年生では就活を一切せずに卒業する人もいましたね。

短期間に、筆記試験と面接を何度か繰り返して採用する。これが新卒採用の特徴で、一斉に大量の学生が動くため、どさくさ紛れで会社に入り込む学生も出てくる。高校生の頃、同級生の中には「コイツを採用する企業なんてあるのか?」と思えるような人であっても、何故か、どういうわけか、何があったのか定かではないが、採用されていた。

大学生の頃も同様で、この人を採用する企業は無いんじゃないかと思えても、やはり内定を得ていましたね。

数百人、数千人と応募者である学生がガサッと動き、採用する側も1年分の人材をガサッと採用するので、変なヤツが少し入り込んでも気づきにくいのでしょう。

授業に出席せず連日怠けていたヤツ、サークルだの飲み会だのと勉強のべの字も無いぐらいの生活を送っているヤツ、授業には来るがずっと寝ているヤツ。高校にも大学にも、何人もこういうヒトがいましたが、就活では落ちこぼれずに上手く切り抜けていたように記憶しています。


短期間に筆記試験や面接を実施し、その結果で採用するとなると、上記のようなイレギュラーな人材でも就活の門をくぐり抜けられる。では、そのような人材をフィルタリングするにはどうするか。

以前からもありましたが、短期間の選考だけでなく、ネット上での活動履歴を人材採用で利用するところもあります。ブログが普及し始めたのは、確か2004年か2005年ぐらいでしたが、その頃に、採用時に応募者のブログをチェックする企業もありましたね。

筆記試験や適性試験、面接で選考するとなると、短期間で選別し、採用するかどうかを決めなければいけなくなります。そのため、大勢が応募し、採用される新卒市場では、「どさくさ採用」される人が出てくる。




点の情報だけでなく、線の情報も利用できる。


ブログやSNSなど、ネット上での活動を採用で利用するとなると、過去の情報まで見れますし、その人がどんな人なのか、どういう価値観を持っているのか、実際に接した時とネット上での振る舞いとのギャップはどれほどか、など短期間の試験や面接では知れない情報を得られます。

SNSというと、悪ふざけをイメージしやすいが、SNSのアカウント名をエントリーシートに書かせる会社があっても不思議じゃない。聞かれてもアカウントを申告しない人もいるでしょうが、匿名でウェブサービスを利用していても、どこからともなくアクセスされてチェックされるもの。

匿名でウェブサービスを使っており、そこでネガティブな投稿を続け、就活の際にそれを理由に採用を見送られる。SNSには名寄せ機能がありますから、年齢や学校名、繋がっているアカウントなど、手がかりになる要素があれば、そこから匿名アカウントの利用者を特定するのも難しいものではありません。

ネット上での活動を選考で利用すれば、短期的な勢いだけで入社しようとしてくる学生を排除できるし、学生時代の活動履歴も考慮してもらえるので、よりフェアな採用になります。

例えば、JICAに参加して、イランで活動し、その活動記録をブログに記載していたら、おそらく採用時に注目を集めるでしょう。私が大学生の頃も同様でしたが、海外で何かやっていると随分と印象が良いらしく、特にJICAのような知名度が高い機関に参加しているとなると、人は興味を持ちやすいでしょう。

他には、インターンシップの経験をブログにアップするのも良さそうです。就業先の秘密に関する事はアップできませんが、それ以外の部分ならば考えをまとめてブログに記載できるでしょう。スマホゲームを作っている会社にインターンシップに行ったならば、日本以外の国ではスマホゲームがどれほど普及しているか、どんなゲームが人気か、ゲームにどれだけ課金しているか、海外旅行のついでに調べて、それをネット上にまとめれば興味深いでしょう。

テキスト、写真、動画、音声、ネット上にはデジタル化できるものならばアップロードできますから、植物観察、昆虫採集、気候調査など、自分が興味を持てるものならば何でもコンテンツにできます。2015年現在ならば、スマホアプリを開発して、公開し、開発の経緯を記述するのも今風です。

短期間に得られる「点」の情報で採用するのではなく、過去まで遡った「線」の情報を使って採用できる。ネット上の活動を利用すると、そのような採用も可能でしょう。


山口正博 社会保険労務士事務所
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© 社会保険労務士 山口正博事務所