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人に言えない事はSNSに投稿しない。(Mon.20150615)



ツイッターで「仕事の愚痴」を書いたら「降格」された!匿名ツイートでもアウトなの?
http://www.bengo4.com/roudou/n_3242/


ツイッターに自分のアカウントをもっている場合、個人名や会社名を明記しないで、つぶやく内容にも注意して「会社バレ」を回避している人は多いだろう。東京都内のデザイン関連事務所に勤めるY子さん(30代)もそんな一人だったが、ツイッターを使っていたことを理由に「降格」される不運に見舞われてしまった。

投稿内容は、日常生活のささいなことが中心で、仕事の愚痴はほとんどない。「今日も朝から牛丼です」「忙しすぎて昼休みがとれなかった・・・」「部長のせいで、残業がつづいて最悪」などと書き、友人らとつながっていた。

しかし、ある日、上司から「誰が見ているかわからないところで、会社の『悪口』を言えてしまうツイッターを使うのは問題だ」という理由で、配置転換と降格を命じられてしまった。どうやら、Y子さんのツイッターアカウントを知っていた元同僚が面白がって別の同僚に教え、そこから上司に告げ口されたようだ。


匿名だから大丈夫。匿名だから安全。そう思ってSNSを使っている人もいるでしょうが、匿名アカウントであっても、いわゆる「名寄せ」をすると、誰がそのアカウントを使っているのかをある程度推測できます。

繋がる、共有する。これがSNSの特徴でありウリでもあります。フォローしたり、フォローされたり、お気に入りに登録されたり、共有されたり、リツイートされたりと、他者のアカウントとナンダカンダと接続させて利用する。誰かと繋がることで価値を発揮するのがSNS、つまりソーシャルネットワーキングサービスなので、誰とも接続していないアカウントではつまらないのです。

名寄せというと、金融機関で使われるのが主ですが、ネットでの名寄せとは、他者とのつながりから匿名アカウントの利用者を特定することを意味します。

フォローしているアカウント。フォローされているアカウント。自分が投稿した内容。フォロー先のアカウントが投稿した内容。他にも、出身学校、職業、年齢、性別など、多種多様な手がかりがSNSにはアップロードされています。これらの情報を集め、総合して推測すると、誰がアカウントを使っているか推測するのは思いのほか難しくないものです。

例えば、近藤さんと今村さんという2人のSNSユーザー(架空の人物です)がいて、近藤さんは匿名でSNSを使っているが、Bさんは自分に関する情報を開示して使っているとします。2人は友人同士で、普段から付き合いがあり、外出先でスマホを使って2人が写っている写真を撮りました。最近は自撮り棒などというものがあり、それを使って自分たちだけが映る写真を撮るのも容易です。

写真を撮った後、今村さんがその写真をSNSにアップロードしました。この写真には近藤さんも写っており、2人のアカウントは友人機能なりフォロー機能で接続されています。近藤さんは匿名でSNSを使っていますが、今村さんのアカウントにアップロードされた写真には近藤さんが映っていて、さらに今村さんのアカウントから近藤さんのアカウントへ移動するにはリンクをクリックするだけです。

自分は匿名でSNSを使っているから安全だ、安心だと思っていても、フォロー関係にあるアカウントから自分に関する情報、上記の場合だと自分が写った写真が公開され、そこから匿名アカウントを使っている自分自身がどこの誰かが分かってしまう。

例えるならば、「玄関口はキチンと戸締まりされているが、勝手口がパカっと開いたまま」という状態です。主は「よし、戸締まりはバッチリだ」と思っていても、外の人からすると「ん? 勝手口が開いてるぞ。入っていいのか? 中を見てもいいのか?」と思ってしまう。

友人申請やフォローを気軽に警戒心なくポンポンと行う人も少なくないでしょうが、自分以外のアカウントから自分に関する情報が漏れていくこともあると知っておくべきでしょう。友人として繋がれば繋がるほど、フォロー関係が増えれば増えるほど、勝手口が増えていくようなものです。

匿名のtwitterアカウントに仕事の愚痴を書いて人事処分されたのが今回の事例ですが、私の感覚では「それは当たり前だ」と感じます。法的には過大な処分かもしれませんが、会社での出来事をSNSに投稿しないのは暗黙の了解のようなものです。匿名で使って、バレてない、知られていないと思っているのは本人だけで、意外と他人には知られているものです。

匿名で利用していても、アカウントが接続されている同僚から同僚へと伝播し、上司に知られることになったならば、まさに名寄せ効果の結果です。

本人のアカウントには勤務先や業務内容が書かれていないとしても、友人や同僚のアカウントで会社に関係する内容が投稿されていると、匿名で使っている自分のアカウントも会社の内部にいる人間が使っているのだろうと推測されてしまいます。

本人のアカウントに何が投稿されているかだけで判断できるものではなく、接続されているアカウントも含めて判断されます。「そんなところまで管理できないよ」と思うかもしれませんが、それがSNSです。


人に向かって言えないことはネットにも投稿しない。単純ですが、この気持ちを持っているだけで人事異動は防げたのではないでしょうか。

山口正博 社会保険労務士事務所
大阪府大東市灰塚6-3-24
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