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book765(休日や休暇を時間単位で使うのはヤメよう。)

小分けパックが便利?


1人暮らしや家族の人数が少ない家庭だと、大根を1本丸ごと購入すると、使い切れなくて困った経験があるでしょう。私も1人暮らしのときに1本丸ごとの方が安いからと思い、料理に使ったものの、使い切るまで随分と時間がかかったものです。

大根だけでなく、他の野菜、白菜もそうですが、冷蔵庫の中で随分とスペースを取るものですから、残ると厄介です。かといって、連日連夜、大根料理を食べるのも嫌ですし、鍋料理を毎日食べるのもウンザリします。

「おいおい、ちょっと待て。野菜の話を延々とするつもりか?」と思ったかもしれませんが、これはこの後の話の伏線です。野菜を食べて健康に生活しましょうとか、「近頃、野菜不足じゃありませんか?」と野菜ジュースを宣伝するつもりもありません。

話を本題に持って行くと、有給休暇を時間単位で使えることが知れ渡り、それを拡大解釈して、休日や他の休暇まで時間単位で細切れにして使おうとする方がいらっしゃいます。

時間で細かく刻んで休日や休暇を使えば、さも便利そうです。例えるならば、野菜の小分けパックにようなもの(ここでもまた野菜が登場)。ピーマン1袋だと5個も7個も入っているが、小分けだと1つ単位で買えますよね。大根1本だと多すぎるが、半分や1/3カットだと買いやすい。食品スーパーに行けば、大容量のものから小容量のもの、さらには1個単位まで、好きな量を選んで購入できます。

時間単位の休暇や休日も、野菜の小分けと同じようなものと考えられているのでしょう。細かく分ければ、小回りがきいて、より使いやすい休日や休暇になるだろうと。


ここでズバリ聞きますが、休日や休暇を時間単位で切り分けて使って、便利ですか?






休日はピーマンじゃない。休暇はダイコンじゃない。


有給休暇を時間単位で取る、振替休日を時間単位で取るとか、代休を時間単位で取る、週休や公休を時間単位で取るなど、切り刻むパターンは色々です。時間単位だけでなく、半日取得も実質的には時間単位での利用と変わりませんから、これもパターンに含まれます。

細切れにするのが良いかのように思われているフシがありますが、野菜と違って、休暇や休日は1日単位で使って不便なわけではないし、消化不良になるわけでもない。さらには、賞味期限も無い(時効はあるけれども)ので腐らない。

大根を1本丸ごと、「さあ、一気に食べなさい」と言われても、ただひたすら狼狽するだけです。「さあ、ここにザル一杯のピーマンがあります。好きなだけ召し上がれ」と言われたら、ピーマンを嫌いになっちゃう。

他の方と同様に、私も、数年前は時間単位で有給休暇を利用すると便利だろうと考えていたのですが、今ではすっかり反対派です。4時間だけの有給休暇なんて、それは休暇ではなく、有給の休憩です。「2時間だけ休日を取って出社します」と言っても、それは始業時間を変更しただけであって、休日とは言いません。

会社側の管理も面倒になります。「2時間の休暇を使ったから、残りは6時間分で、今までの休暇の残りを合わせると、11日と10時間か、、」と今までは不要だった時間という変数が加わり、日数と一緒に管理しないといけなくなる。

休暇とは言えない休暇、休日とは言えない休日。日数だけでなく時間数も管理。会社や社員にとってどれほどの利点があるのか。チビチビと休暇を使わず、スパッと丸1日休んでしまう方が気分が良い。


その仕組みは本当に必要なのかどうか。労務管理に関する仕組みを作るときには、ちょっと落ち着いて考えてみるべきです。

山口正博 社会保険労務士事務所
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© 社会保険労務士 山口正博事務所