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朝型勤務でも1日は24時間まで。時間が増えるわけじゃない。(Mon.20150511)

朝型勤務の推進など「夏の生活スタイル変革」に向けた取組を要請しました |報道発表資料|厚生労働省朝型勤務の推進など「夏の生活スタイル変革」に向けた取組を要請しました |報道発表資料|厚生労働省


毎年、初夏の陽気を感じられる季節になると、サマータイム制について話す人が出てくる。これは、もはや恒例行事のようなもので、最近始まった話ではない。

「夏の生活スタイルを変革する」とあるが、前からあるサマータイム制と仕組みは同じ。仕事を始める時間を早め、明るい時間を有効に使う仕組みで、一部の人にはウケが良い。しかし、何度、説明をされても、「時間が増えるわけでもないのに、どういう利点があるんだ?」と私は思ってしまう。

確かに、仕事を始める時間が早ければ、仕事が終わる時間も早くなる(時間外労働が無ければ)。明るい時間に仕事が終わるので、いわゆるアフター5が充実する。これが目論見なのでしょう。

しかし、サマータイム制はスケジュールを組み替えるのが主な内容であって、実際に使える時間を増やしているわけではない。1日は24時間。これは変わらない。25時間とか、27時間に増えるわけじゃない。

さも使える時間の総量が増えるかのような錯覚を覚えるが、実際は時間のポートフォリオを組み替えているだけであって、例えるならば朝三暮四と言える。そのため、私はどうもサマータイム制に賛成できない。大学生の頃、経済学の先生はサマータイム制にずいぶんと積極的に賛成していたのだけれども、私はその頃から「時間が増えるわけじゃないのに、意味ないんじゃないか?」と思っていたが、それは今も変わっていない。


とはいえ、朝の時間を積極的に使う利点はある。朝は静かだし、何だか集中力も高い感じがする。人によっては、朝の4時に起床したり、中には2時や3時に起床する人もいて、「もう寝てないのと同じでは?」と思わされるが、早起きにはそれだけの利点がある。

通勤も、朝6時前後ぐらいの電車ならば空いている。私も頻繁ではないが、朝の6時前後の電車に乗った経験があるが、ガラガラと言っていいぐらい空いている。

ところが、7時以降になると、電車はメチャ混みになり、早朝のガラガラ感が嘘のように混雑する。その後、9時以降になると、また電車は空きはじめる。

早朝勤務だと6時台の電車に乗る人が多いでしょうから、通勤ラッシュに巻き込まれず、仕事を始める前に疲れることもなくなる。

もし、朝の時間帯に勤務時間をシフトさせたいならば、サマータイムとなると全企業で一斉にとなりやすいので、企業別にフレックスタイム制を採用する方が良い。

朝早く来たい人、ちょっと遅めに仕事を始めたい人、それぞれで選択できる。また、清算期間が1ヶ月から3ヶ月まで延ばせるようになって、より柔軟な仕組みに変わるので、今よりもフレックスタイム制は使いやすいものになる。

朝三暮四なサマータイム制ではなく、フレックスタイム制を使って朝型勤務を推進するならば有益な仕組みになるでしょう。




山口正博 社会保険労務士事務所
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