「週休2日」の意味を誤解するヒトたち。(Wed.20150415)

池上彰氏が「週休2日制」の真実を解説「月に1回以上、週に2回休める日がある」
http://news.livedoor.com/article/detail/9997486/



池上氏はここで重要なポイントに触れている。求人票などで見かける「週休2日制」とは、「週の土・日曜は休める」ということではなく、「月に1回以上、週に2回休める日がある」という意味なのだ。

つまり、「週休2日制」の実際を取り違えたまま労働契約を結んでしまうと、週に2回休める日が月に1度しか来なかったとしても、労働者側に文句を言う権利はないということになる。

池上氏によると、日本人はかつて毎週土曜日も労働しており、月に1、2度土曜を休みにしようという動きが出てきたときから「週休2日制」という言葉を使うようになったという。

なお、休みが毎週2回ある場合は、「週休2日制」と区別する意味で「完全週休2日制」と呼ぶ。ただし、この場合も休日を2日続ける必要はない。



毎週2日の休みがある。いつから変わったのかはハッキリと覚えていませんが、私が小学生だった頃は土曜日にも授業があり、小学校の高学年になった頃に隔週土曜日が休みになったように記憶しています。

会社でも週休2日のところが増えてきましたが、今でも休みは週に1日だけとか、日曜日だけが休みという職場も多々あります。

労働基準法では、毎週1回の休日を設けるように決めています(労働基準法35条)ので、週休2日でなくとも法律には違反しません。

週休2日というと、「週の土・日曜は休める」とイメージしている方もいますが、曜日は会社によって違いますし、人によっても違います。「土日=休日」というイメージが強いですが、曜日を固定する必要はありません。


週休2日の意味を、「月に1回以上、週に2回休める日がある」と解釈していますが、応募者はそのように理解して応募してきているのか。この点を会社側はキチンと契約時に説明しないといけません。

毎週2回の休日があるのか。それとも毎週ではないのか。休日に関する内容は、雇用契約において絶対的記載事項というものに含まれており、会社側と応募者側で解釈が異なっていてはいけない部分です。絶対的記載事項というのは、雇用契約を締結する際にとても重要な要素と考えてください。

毎週2回の休日があるわけではないが、応募者が毎週2回の休日があると誤解している場合は、契約時にキチンと説明してその誤解を解消します。

「週休2日制」という言葉とは別に、「完全週休2日制」という言葉もありますが、両者をキチンと分けて理解している人は少ないでしょう。「要するに週休2日なんでしょ?」と大雑把に理解している人が大半で、上記のように「月に1回以上、週に2回休める日がある」という解釈を持ち込むと、応募者に錯誤が生じ、雇用契約そのものが無効になる可能性があります。

民法95条
 意思表示は、法律行為の要素に錯誤があったときは、無効とする。ただし、表意者に重大な過失があったときは、表意者は、自らその無効を主張することができない。


言葉を2つ設けずに、週休2日の定義を「毎週2回の休日がある」と統一して、不必要な誤解を招かないようにしないといけませんね。



山口正博 社会保険労務士事務所
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