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青田買いで企業がハッピー、学生もハッピー。(Sat.20150404)

<グーグル>東大で「青田買い」 AI技術流出に日本危機感
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150402-00000005-mai-bus_all


 AIは近い将来、ものづくりのさまざまな分野で心臓部になるとされる。自動運転の分野では、車載カメラやセンサーなどが検知した歩行者や信号、道路、建物などの車外情報を運転者に代わって判断し、自動のブレーキやハンドル操作につなげる。誤作動なく車を動かすにはAIの性能が大きく左右する。今後、市場が急拡大するロボットでも操作の中核を担う。


AIに対する需要は、自動運転車、音声認識、ロボットなど、今後高まることはあれ減退することはないでしょう。自動運転車が公道を走るようになれば、自家用車だけでなく、タクシーやバス、トラックも自動化し、運輸部門で働いていた人が他の産業分野へ移動する。そういう時代が来ると想像すると興味を覚えます。

運輸系の仕事をしている人には自動運転車は諸手を挙げて賛成しにくいでしょうが、機嫌が悪いタクシーの運転手に遭遇することがなくなるし、自動車の事故も減るとなると、私は大歓迎です。


2015年2月に、寝ている人間の髪の毛を吸い込む掃除ロボットが話題になりました。人が家にいない時に掃除を済ませてくれる便利なロボットですが、人間や動物をセンサーで感知し、それらがいない場所を掃除するように設計していれば、人間の髪の毛を吸い込むこともなかったはず。そう考えると、AIの分野はまだまだ初期段階と言えます。


人材が青田買いされることを良しとしない人がいるようですが、青田買いが成立するには理由があります。人材を買うのは企業。一方で、人材を売るのは学生。企業はなるべく早い段階で望みの人材を確保したいし、学生もなるべく早い段階で希望の勤務先を確保したい。このように、当事者の利害が一致しているために、青田買いが成立してしまう。

就活はここまでやってはいけないなどと、就職活動の時期を後ろ倒しさせるように変わりつつあります。しかし、企業も学生も、就活時期を遅くして得るものはありませんので、なるべく早くお互いが手を結びたい。そのため、インターンシップ、学生の身分で仕事に関わらせて卒業後にそのまま入社などという手段で、企業と学生は近づくので、青田買いは無くならない。

人材流失という表現が用いられていますが、グーグルに人材が集まったとしても、そこで生み出された成果物は消費者や他の企業に還元されますから、悪いこととは限りません。

鎖国のような発想で人を囲い込んでも、その人を使いこなせる企業がなければ勿体ないですし、海外の企業に人材を取られたくないならば、国内企業がいの一番に人材を取りに行けば良いでしょう。国内の企業が学生にアクセスしてこない、だから海外企業が手を出している。ただそれだけだと思います。

就職活動が解禁されるまではジッと待つ。就職活動の時期を後ろ倒ししているのは、企業のためではなく学生のためでもないのですから、やりたいようにやっても当事者は困りません。




山口正博 社会保険労務士事務所
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