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book760(就活生の名前をネットで検索する採用担当者。)



「匿名だから大丈夫」本当?


就活生からの質問「学生のSNSをチェックするって、本当ですか?」
http://blogos.com/article/105840/

就活生からの質問「学生のSNSをチェックするって、本当ですか?」就活生からの質問「学生のSNSをチェックするって、本当ですか?」  



ケータイといえばスマホ、スマホといえばソーシャルメディアと、連想ゲームができるほどスマホやSNSは身近になりました。

学生だとLINEやtwitterを使っている人も多く、自分のアカウントに色々と文章や写真を投稿しているのでしょう。

就活生の名前をネットで検索する採用担当者は今では多いはず。エントリーシートを出す段階ではチェックしないものの、書類選考の後ならば応募者の人数も減っているので、応募者の個人名をネットで検索するのは難しいものではない。

とはいえ、ネットでSNSを使っている人は、匿名でアカウントを開設していることが多いので、単純に個人名で検索しても本人の情報を探せない場合もある。

学生も、「匿名で使っているからチェックされないだろう」、「自分のアカウントは発見されないだろう」と思っているかもしれません。

確かに、匿名アカウントならば、単純な検索ではそれが就活生のアカウントかどうかは分かりませんので、大丈夫そうに思えます。しかし、SNSには他の人と繋がる機能があり、繋がった人から自分の情報が把握される可能性があります。

例えるならば、玄関口はシッカリと戸締まりしている(匿名アカウントでネットを使っている)けれども、勝手口が開いている(繋がった人が実名アカウントでネットを使っている)。そんな状態をイメージすると分かりやすい。


10年ぐらい前、ブログが流行した頃、応募書類にブログのURLを書かせる会社もありましたね。マメにブログを更新していると、執筆者の本音や素性が文章に滲み出てきて、面接では分からない応募者の本性を知れます。

自分のブログがチェックされるとなると、「選考時にマイナス材料にされるんじゃないか」と思いがちですが、書いている内容がマトモであるならば心配する必要はない。

しかし、ネットだから日頃の鬱憤を晴らしてもいいだろうと考えてブログを使っていると、良くない影響もあり得る。

ブログが流行したのは、2004年か2005年ぐらいだったか、その頃も今のSNSのように、匿名でブログを使っている人が多く、実名や肩書、職業を明らかにしてブログを書いている人は少なかった。






「名寄せ」で本領を発揮するネット。


匿名で使っていれば大丈夫と思われているフシがネットユーザーにはあります。しかし、SNSで繋がっている人が実名でサービスを使っていると、そこから辿って匿名のアカウントを誰が利用しているのかを特定される。この点について知らない人もいらっしゃるのではないでしょうか。

先ほども書きましたが、玄関口はシッカリと閉めているのに、勝手口がパカーンと開いている。そのような匿名ユーザーがいても不思議ではありません。

例えば、ここに3人のSNSユーザーがいるとしましょう。この3人は同じSNSを使っており、お互いにフォロー機能なり友人機能でアカウントが繋がっています。

Aさんは実名でサービスを使っている。
Bさんは匿名で使っている。
Cさんは実名で使っている。

AとCは実名で、Bだけが匿名で使っている状況です。

この3人はお互いにSNSで繋がっていますが、SNSにはフォロー機能や友人機能があり、そのような機能を使えばお互いのアカウントをリンクで繋ぎ、簡単に行き来できるようになります。

Bは匿名でサービスを使っているので、自分が誰かを他人に知られることはないだろうと思っているのでしょうが、他の2人のアカウントを経由して、Bに関する情報を得られる場合があります。

例えば、Aのアカウントに、Bと一緒に写った写真が掲載されているとか、Bとどこに行ったとか、Bと食事したとか、カラオケに行ったとか、Bと関連するような情報がAのアカウントに投稿されると、その情報を取っ掛かりにしてBのアカウントを誰が使っているのかを間接的に把握できます。

写真からBの顔が分かり、行った場所や食事した場所から住んでいる場所や生活圏が分かり、行動内容から趣味や好みが分かったり。Bは匿名でサービスを使っているから安心しているのかもしれませんが、AのアカウントからBに関する情報が漏れていることをBが知っているのかどうか。


実名アカウントから匿名アカウントの利用者を特定する。いわゆるプロファイリングのようなものですね。

現実の世界では難しい名寄せがネットでは簡単にできます。自分が匿名でネットを使っていても、親しい人が自らの情報を公開して使っていると、そこが入口になり、自分自身の情報まで知れ渡る。


1995年頃は、ネットと言われず、ホームページだの、パソコン通信だのとオタク専用のものでした。スマホなんて無かったし、PCの価格も何十万円と高価で、自宅にPCが無いのが普通でした。しかし、2015年の現在では、猫も杓子もスマホだのタブレットだのを持っているものですから、ネットはもはや閉じた世界ではなくなりました。

ネットとリアルは別の世界ではなく、同じ世界でお互いに繋がっている。ネットだからといって、現実には言わないこと、思わないことをPOSTしない。これがネットリテラシーの基本です。


何を書いていいか、どんな写真をアップロードしていいかは普通の感覚を持っていれば判断できます。しかし、中にはその判断ができない人もいて、「バカッター」と言われる人も登場します。

ヤミクモにビクビクして使うものではないですが、イケイケドンドンで使うのも良くない。

とはいえ、難しいものではなく、自分なりに考えて使えばいいだけです。





山口正博 社会保険労務士事務所
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