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就活は鮎漁と同じ? 就活の解禁日。(Mon.20150302)


28年春の就職活動スタート 説明会解禁が3カ月後ろ倒し、「売り手市場」の短期決戦へ
http://www.sankei.com/economy/news/150301/ecn1503010012-n1.html



 平成28年春の採用に向けた企業の会社説明会が1日解禁となり、大学3年生らの就職活動が本格的に始まった。経団連のルール変更により、会社説明会の解禁が12月から3月に3カ月後ろ倒しになり、面接などの選考活動の解禁も4月から8月に繰り下げられた。正式な内定はこれまで通りの10月のため、「短期決戦」となる。

 就職情報サイト「リクナビ」を運営するリクルートキャリアが東京都内で開いた合同説明会には、地元に帰って就職を目指す学生や、理系の学生ら数千人が参加。企業のブースを回り、採用担当者や若手社員らの説明に耳を傾けた。

 同社就職みらい研究所の岡崎仁美所長は「活動時期の変更と学生優位の『売り手市場』のなか、臨戦態勢の企業と、まだのんびりしている学生の温度差が大きい」と分析。景気が上向き採用数の増加が見込まれるなか、早期に学生と接触して良い人材の囲い込みを図りたい企業が目立つという。
 
 

「解禁」という言葉を見ると、鮎漁やボジョレーヌーボーを反射的に思い浮かべてしまう。

私が大学生の頃は、解禁という言葉を使っていたのかどうか不明ですが、学生も企業も好きな様に採用活動なり就職活動をしていたように思います。

何も大学3年や4年まで就活を待たずとも、1年、2年の頃に、パートタイムで仕事に参加できるでしょうし、請負でもいい。さらには、夏休みを使って集中的に企業と関わるとか、夏休みよりも長い春休みを使って長期のインターンシップを経験するのもいい。


話をちょっと変えます。マラソンに参加した人ならば分かると思いますが、他の人よりも良いタイムを出したければ、限りなくスタートラインに近い位置からスタートするのが当たり前になっています。記念に参加したランナー、気軽に参加したランナー、マラソンを楽しむために参加したランナーならば、スタートラインの後ろのほうから走り始めてもいいかもしれません。

しかし、自己ベストタイムを出したい場合は、やはりスタートライン近くからスタートしないと、スタートラインを通過するだけで何分もロスしてしまいます。


話を戻すと、就活でも、就活の解禁日までボケーッと待っている学生がいる一方で、在学中であるものの企業の人と接触したり、実際に業務に参加したりしている人もいるはず。

採用を決めるかどうかは、人間の主観ですから、知らない人よりも自分がよく知っている人を採用したくなるのが素直な判断です。


就活が原因で、学生が授業に来ない、ゼミナールを欠席する、卒論の作成が遅延しているなど、確かに大学の先生方がボヤいているのを聞いたことはあります。

新卒でドサッと一括採用して採用活動を終わらせる企業が多いので、学生も一斉に動かないといけないし、授業やゼミナールを欠席する人が続出するのもやむを得ない。


漁期を守らないと漁をさせてもらえなくなる。ボジョレーヌーボーの解禁日前にボジョレーを販売すると、法律には違反しないものの、ボジョレーを仕入れられなくなるかもしれない。漁やボジョレーヌーボーでは行動を思いとどまらせる動機がありますが、採用活動の場合は青田買いを思いとどまらせる動機がありません。

1996年に廃止された就職協定の亡霊が未だに徘徊しているような雰囲気ですが、早く採用しても企業は困らないし、学生も早い段階で仕事先を決めて大学生活をエンジョイできる。採用する方もされる方も、利益が対立していないので、就活に解禁日を設けるのは余計なお世話でしかない。

大学の先生方は納得できないでしょうが、当事者(企業と学生)の利害が一致している状況では、流れを変えるのは無理です。

山口正博 社会保険労務士事務所
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