読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

book759(「メモを取りなさい」このアドバイス、受け入れるべき?)

 

メモに熱心な人は仕事を覚えるのが遅い。


メモを取っても記憶は定着しない:研究結果
http://wired.jp/2015/01/17/taking-notes-is-no-good/

メモを取っても記憶は定着しない:研究結果   « WIRED.jpメモを取っても記憶は定着しない:研究結果 « WIRED.jp  


メモを取りながら人の話を聴く。作業の手順をメモする。こういう人は真面目で誠実と考えられることが多く、あまりメモをしない人は熱心じゃないとか不マジメと言われ散々な評価を受ける。

2015年の今ならば、記録方法は色々ある。従来のようにメモ用紙を使ってもいいし、スマホでメモを取ることもできる。さらには、スマホのカメラで撮影して記録したり、音声でメモを保存するなんてこともできる。

上記のウェブサイトのように、「メモを取る人ほど覚えない」との指摘もされているようです。

確かに、メモを熱心に取る人はなぜか覚えるのが遅い。とある飲食店で働いていた大学生の頃、他にも大学生はいたのですが、その中の1人が実に熱心にメモを取る人でした。教えられたことは、すぐにポケットからメモを取り出し書き込む。その人は、片っ端からメモって、記入済みのメモ用紙を束にして持っている人でしたね。

熱心にメモっているんだから、仕事の覚えも早いんだろうと思うところですが、これが逆で、覚えるのが遅い人だったんです。

メモを取ると、安心して忘れる。これが自然な脳の反応ではないかと思います。「よし、チャンと書いた。これで大丈夫」と思い、すぐに忘れてしまう。

身近な例を挙げると、ケータイのアドレス帳を使うようになってから電話番号を覚えにくくなりました。ケータイが無かった頃は、手帳に電話番号を書いたり、頭で記憶したりとしていたのですが、ケータイのアドレス帳はほぼ無制限に電話番号を記録できますから、脳が電話番号を覚えようとしないんですね。

余計なことに脳を使わず、もっと大事なことに集中できる。物事を暗記しなくなることを肯定的に考える人はこのように尤もらしいことを言いますが、これを進化と捉えるか、退化と捉えるかは人それぞれです。

脳は使えば使うほど発達し、負荷を掛ければ掛けるほど活動しますから、あえて面倒なことを脳にやらせるのは悪くない。とはいえ、文明の利器の誘惑には勝ちにくい。




メモを取る阿呆。メモを取らない阿呆。


私の場合は、数字が関連する事柄はメモを取り、1回覚えればそれで済むことはメモを取らない。大雑把にこのように判断しています。

品物の個数、発注数、注文の数、確認番号、予約番号など、数字が関連するものはメモする方がいい。

一方、機器の操作手順、レジの操作手順、スマホの初期設定、ルーターの設定など、1回覚えれば足りることはあえてメモしなくてもいい。

じゃあ、メモする方がいいのか。それとも、メモしない方がいいのか。どっちなのか。

この答えは人によって違います。

何をメモするか。どういう時にメモするか。どのようにメモするか。メモは自分のためのものですから、好きなようにその方法を決めれます。

ただし、メモに頼ると覚えが悪くなるのは確かです。とはいえ、脳はドンドンと情報を入れるものの、出て行く情報も多いので、忘れて困ることはやはりメモらざるを得ない。


メモで思い出すのは、学校での授業ノートです。授業中、黒板に書かれたことをノートに書き写す。経験した人は多いはずです。

あのノートも、記憶に関連しているとしたらどうでしょう。ノートを取ると覚えが遅くなるならば、ノートを作らない方がいいとも思えます。

授業中、熱心にノートを取っているクセにテストの成績が悪い。こういうヤツは教室に5人ぐらいは確実にいる。「アイツ、ノートはキレイなのに、テストは41点なんて、オカシイよな」そう言いたくなる人に出会ったことがあるのではないでしょうか。私もそのような人を何人も知っています。

学校の先生もなかなかタチの悪いもので、定期的にノートチェックというものがあり、ノートをキチンと取っているかどうかを採点するんです。だから、嫌でもノートを作らないといけない。黒板の内容を書き写すだけ、写経みたいに、ウンザリするけれども仕方ない。そんな学生生活でした。

今だったら、デジカメで黒板をパシャ、スマホでパシャ、さらには動画で授業を丸ごと撮影してしまえば、ノートは要らないのではないでしょうか。

ノートを書くことに熱心になるのではなく、人が話している内容を理解することに熱心になる方が有意義だと思いますが、熱心なフリをする方が利点が多いのかもしれません。

山口正博 社会保険労務士事務所
大阪府大東市灰塚6-3-24
E-mail : mail@ymsro.com

© 社会保険労務士 山口正博事務所