book754(仕事が始まる時間はいつ?)

 

どの時点から仕事の時間なのか。


始業時間から終業時間までが仕事の時間だ。これは当たり前すぎて、あえて何かを考える必要もないぐらいの内容です。

しかし、どの時間から始業かという点は人によって判断が変わります。

会社の敷地内に入った時点から仕事。
着替え始めた時点から仕事。
朝礼を始めた時点から仕事。
仕事を始めた時点から仕事。

パッと思いつくだけでも上記のように4つもあります。どの時点から仕事の時間なのかは人によって変わってしまいます。


そこで必要なのが、始業時間の定義です。

もし、仕事が始まる時間が始業時間だと定義してしまうと、「仕事が始まる時間というのはいつ?」という疑問が生じます。

会社の従業員入り口を1歩でも入ったら仕事が始まるのか、ユニフォームに着替え始めたら仕事が始まるのか、朝礼が始まったら仕事の始まりなのか。人それぞれ判断が違います。





「常識的に分かるんじゃないの?」という非常識。


実際に仕事をしている時間は労働時間なのですから、その時間が始まる時点を始業時間としたいところです。

「始業時間なんて、常識的に分かるでしょ?」と思うところですが、先ほど書いたように、常識というのは人によって違いますから、就業規則や雇用契約で始業時間を定義して固定します。

例えば、「仕事を開始できる状態であり、業務を開始する時点を始業時間とする」という定義ならば、更衣時間は含みませんし、朝礼時間は勤務時間に含まれます。


着替えの時間も勤務時間に含めるべきと言い出す人はいるし、会社の敷地内に入った時点から勤務時間に含めるべきなどと言う人もいるので、そういった時間を勤務時間に含めることは可能ですが、これは会社ごとに違います。


もし、着替えの時間を勤務時間に含めるとなると、その時間には賃金が発生します。つまり、仕事中のみならず着替えている時間まで会社に管理されます。

例えば、15分かかる更衣を「5分で着替えろ」などと無茶な注文をされる可能性も無きにしも非ずです。

カネを受け取るということは、相手の支配を受け入れるということ。


更衣時間を勤務時間に含めないほうが気がラクだと私は思いますが、皆さんはどうでしょうか。






山口正博 社会保険労務士事務所
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