無くなるならば無くなればいい。あと10年で「消える職業」(Thu.20141113)

オックスフォード大学が認定 あと10年で「消える職業」「なくなる仕事」702業種を徹底調査してわかった  | 賢者の知恵 | 現代ビジネス [講談社]オックスフォード大学が認定 あと10年で「消える職業」「なくなる仕事」702業種を徹底調査してわかった  | 賢者の知恵 | 現代ビジネス [講談社]  



消えてなくなる職業と言われると、「自分の仕事は大丈夫かなぁ、、」と思ってしまうもの。実際にリストアップされた仕事をしている人は、このような指摘に反対したい気持ちになるはず。

仕事がなくなれば失職するので、自分の仕事がなくなるのは嫌だと感じる人も多い。しかし、なくなる仕事もあれば、生まれる仕事もある。

上記のウェブサイトの例では、洗濯が挙げられていたが、手作業で選択すると、時間がかかり、体力も使う。さらに、洗濯しているその場所から離れられない。洗濯機が登場すると、洗濯機を回しながら他のことができる。洗濯しながら掃除。洗濯しながらお弁当を作る。洗濯機を回しておいて、銭湯に入ることもできる。手が疲れることもないし、手が水や洗剤で荒れることもない。さらに、洗濯機を設計したり製造する仕事も生まれる。

無くなるものを意識すると失う感覚が強くなるが、失って得るものを考えれば、プラスサムの結果になることも多い。

他の例だと、銭湯が減ってきたが、家風呂が普及するという利点がある。寒い日や雨が降っている日に銭湯に行かなくてもよくなった。お風呂に入りたい時に入れるようになった。刺青がある人でもお風呂に入れるようになった。銭湯という憩いの場が無くなるのは寂しいが、それ以上に得られるものがある。

Amazonで本を買う人が増えて、書店が減る。これも一例に含まれる。配達料金無料で自宅までは本を送ってくれるし、いつでも注文できるし、品揃えも良い。そのため、本屋に行かずにAmazonで用事を済ませてしまう人も多い。書店をウロウロする楽しさ、見たこともない本に出会うなど、書店にも良いところはあるものの、Amazonを使うことで得られる便益は大きい。


価格.com経由で家電製品を買う人が増えて、家電量販店が減る。これもよくある事例です。街の電機店を家電量販店が駆逐したように、今度は価格.comやAmazonが家電量販店を駆逐しつつあります。この結果、消費者の便益が少なくなったかというと、むしろ多くなりました。自宅で品定めして、比較して、あれがいいか、これがいいか、好きなだけ悩んで決める。好きな時に、満足いくまで調べられるのがネットの良さですから、環境が変化することで我々はより望ましい環境で生活できるようになっています。


ポケベル、ラジオ、カメラをスマホが代替し、フリーマーケットをネットオークションが代替する。第1次産業から第2次産業へ。第2次産業から第3次産業へ。社会が発展すると、それに合わせて産業の構造も変わってきた。

不変なものはなく、諸行無常、万物流転で、よりよい時代で私達は生活できるようにになっています。


チケットもぎり係が消える職業の一例で挙げられていますが(あまり使わないためか、「もぎる」という言葉が何だか新鮮)、未だに映画館ではチケットをもぎる人がいます。他にも、アミューズメントパークでもチケットをもぎる人がいて、延々と差し出されたチケットの切り取り線にそってもいでいく。

iPhoneに搭載されたiOSのPassbookを使うと、クーポンやチケットを電子化できますから、「もぐ」という作業は必要なくなる。スマホのNFC機能で代替することも可能でしょう。

ちなみに航空会社はすでにチケットレスになっていて、Passbookを使える航空会社もあります。


社会保険、労働保険の手続きも同様です。すでに電子申請のインフラがあるので、会社から直接に行政窓口へ電子申請するようになればいい。今は社会保険労務士が仲介しているところもあるが、ダイレクトに申請できるようにすれば、専門家が単純な事務手続きをすることもなくなります。


一方で、ガテン系の仕事はなくならないでしょう。例えば、飲食店の接客、調理。他には、道路工事の仕事、配達の仕事(無線機のドローンを使った配達もあるが、まだまだ)もまだ残るはず。

人間臭い仕事ほどコンピューターは苦手ですから、これからはより人間臭い仕事を狙って取り組むと良いかもしれませんね。



山口正博 社会保険労務士事務所
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