夫が働こうが、妻が働こうが、家庭は回る。(Thu.20141106)


時事ドットコム:「妻は家庭」反対49%=再び賛成上回る−内閣府調査時事ドットコム:「妻は家庭」反対49%=再び賛成上回る−内閣府調査  


 内閣府は1日、「女性の活躍推進に関する世論調査」結果を発表した。「夫は外で働き、妻は家庭を守るべきだ」との考え方について尋ねたところ、賛成44.6%、反対49.4%となった。2012年の前回調査と比べ、賛成は7.0ポイント減、反対は4.3ポイント増。前回は1992年の調査開始以来初めて賛成が増加に転じ、反対を15年ぶりに上回ったが、再び反対が賛成を上回った。女性の活躍推進を掲げる安倍晋三首相には望ましい傾向と言えそうだ。



夫は外へ、妻は家で。専業主婦と会社員の典型的な組み合わせについて賛否を問う調査で、結果は僅差で反対が上回ったとのこと。

「夫は外で働き、妻は家庭を守るべきだ」との問いに対して、賛成か反対かと聞かれても、パッと答えるのは難しい。そのような価値観はあるかもしれないが、女性が外で働いても良いし、男女で共働きでもいい。人によって答えは違うし、年齢や性別によっても答えが変わる。さらには、若い時には反対だったが、年をとって賛成に変わる可能性もある。

賛成と反対が拮抗する調査では、「どっちでもいい」という答えが最も多いのではないか。あえて聞かれれば賛成、どうしても答えなくちゃいけないならば反対、求められてやむなく答えた結果であって、本心は「賛成でも反対でも変わらない」と思っている人が多数であるように思う。

ゆえに、このような調査をしてもしなくても大勢に影響はありません。

男性だから経済力が高い。だから彼らは外で働くべき。一方、女性は男性に比べて経済力が低い。だから、家庭で家事をするべき。これは典型的な「古き良き価値観」と言うべきもの。

社会保険でも、男性と女性には差があって、男性への給付は少なめで、女性への給付は手厚い。すでに制度は変わりましたが、例えば遺族基礎年金は女性限定でしたし、他にも女性を優遇するような仕組みは年金制度に今でも残っています。

なぜ男性と女性で差があるかというと、男性の経済力は高く、女性はそれに比して経済力が低いという前提で制度が設計されているから。

しかし、2014年時点では、男女で経済力に差が少なくなりつつあります。もちろん、女性の管理職が少ないとか、出産でフルタイム雇用からパートタイム雇用に変わってしまうなどの問題点はあるものの、「1人の人間に1つの職業」という固定観念のようなものが薄れつつあり、収入源を複線化して女性でも男性を上回る経済力を持つことができる環境になりました。

「夫は外で働き、妻は家庭を守るべきだ」という考えに限らず、妙な思い込みを持って生きないほうが生活をしやすいのではないかと思います。




山口正博 社会保険労務士事務所
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