2015年の9月にシルバーウィークを作る。(Fri.20141003)

http://www.j-cast.com/kaisha/2014/10/01217251.html?p=all
政府「有休取って秋の9連休を」にツッコミの嵐

 

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 少し気が早いが、来年2015年9月のカレンダーを調べてほしい。9月19日は土曜日、20日は日曜日、21日は敬老の日、22日は「国民の祝日に関する法律」の規定で休日、そして23日が秋分の日と5連休が確定している。24日と25日は平日だが、この2日間の休みが確保できれば、その後は土日となるため9連休が実現するというわけだ。


   内閣府は2014年9月26日、ワーク・ライフ・バランスの推進や生産性の向上、地域活性化のための課題と具体策を検討する有識者会議「休み方改革ワーキンググループ」の初会合を開いた。ここでは、秋の連休の大型化を実現するうえでの課題や方策も議題として取り上げられている。


   しかし、国民の祝日が増えるわけではない。会議では、有休を活用したうえで大型連休にする案が提示されている。オンライン旅行会社のエクスペディアが2013年8~9月に世界各地で実施した有休取得率の調査結果で、日本は39%。フランスの100%、米国71%、韓国70%と比べて大きく見劣りがする。しかも「有休消化ゼロ日」の割合が17%でワースト1位のおまけつきだ。


   政府としては、取得率を70%にまで引き上げるのが目標。その一環として秋の大型連休化の促進を挙げたようだ。



お盆や年末年始の時期に、計画消化の有給休暇をカレンダーに組み込み、連休を作ることを以前提案したことがあります。

 

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お盆は8月の中頃、年末年始の休みは12月の終わり頃から年明けまでですが、年によって休みの日が飛び飛びになっていて、連休になっていない場合があります。2連休の後に勤務日が2日続いて、その後に3連休のような暦になると、何だかメンドクサイ休みになります。

そこで、休みの間に挟まれている2日の勤務日に計画有給休暇を充当し、7連休を作り出す。こうすれば、休みがバラけることなく、さらに休暇の消化も同時にできますから、一石二鳥です。


2015年の9月に有給休暇を絡めて9連休を作るのが狙いのようですが、この方法は上記のお盆や年末年始に計画消化の有給休暇を使う場合と同じです。

2015年9月19日から23日までが休みで、24日と25日が平日、26日が土曜日で27日が日曜日なので、間に挟まっている24日と25日に有給休暇を計画消化して、9連休のシルバーウィークを作るのが目的のようです。

有給休暇をどのように使っていくかは、当事者である企業と社員が決めることですから、政府が強引に、「この日を有給休暇にせよ」と決めることはありません。おそらく、「2015年の9月に、このような形で有給休暇を計画消化すると、9連休のシルバーウィークを作れますよ」と案内する程度で済ませるはずです。

全ての会社で9連休を作りましょうとはならないはずですから、企業の自主性に任せて、「できるところはどうぞ」という程度の施策であって、あまり本気でイチャモンを付けて何かを言うほどのものでもありません。


有給休暇を自主的に取得して9連休を作ると思われているフシがありますが、この有給休暇は、企業が計画的に日程を決めて使う休暇(労働基準法39条5項)でしょうから、社員側から有給休暇の取得申請は不要です。

休みと休みを計画有給休暇で連結する。これがキモの部分です。


一斉休暇という視点にも、疑問符がついた。仮に9連休となっても、年末年始やお盆などと同様、行楽地が混雑して楽しめないというわけだ。

休みだからといって行楽地に行かなくてもよいですし、何も9月に計画有給休暇を設定せずとも、10月でも11月でも連休を作ろうと思えば作れます。


「連休があると私は給食のおばさんと化します」「朝昼晩と連休中はご飯作りに洗い物......ストレスが溜まりイライラします」

これはもう、ただの八つ当たりであって、個人の事情や環境の問題ですから、休暇の設計や活用の話とは違っています。



有給休暇を使えない、使いにくい職場もあるので、どこの企業でもできるような施策ではありませんが、お盆の時期や年末年始に計画有給休暇を組み合わせる程度ならば実現しやすいでしょうから、できるところから手を付けていくぐらいで良いのではないかと思います。



山口正博 社会保険労務士事務所
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