book732(働く時間を延長してシフト変更依頼を出す意味は?)





「シフト変更の依頼、出しといて」。


フルタイムで働いている人だと、勤務シフトはほぼ固定されていて、週ごとや月ごとにコロコロと勤務日と休みの日が変わらないのですが、パートタイムで働いていると勤務日と休日は変わりやすい。

パートタイム社員(学生も含む)がいる会社だと、おそらく勤務シフトを作っているはず。1ヶ月ごとに作成するところもあれば、半月ごと、さらには1週間ごとに作成するところもあり様々です。

勤務シフトを作成した後は、あらかじめ作った勤務シフトに従って実際に勤務するのですが、状況によっては勤務シフトを変えなければいけないときもあります。他の人が休んだので代わりに出勤するとか、他の人と出勤日と休日を入れ替えたとか、忙しくて勤務時間を延長したなど、予定通りにはいかないときもあります。

そういう場合に、あらかじめ決めた勤務シフトをどういう手順で変えるか。この点は会社によって違いがあります


「今日は忙しいから、19時で仕事は終わりだったけど、20時までに延ばしてくれる?」と言うのか。

それとも、

「今日は忙しいから、1時間だけ延長してくれる? (相手からの了承の返事後)じゃあ、後で勤務シフトの変更依頼を出しておいて」と言うのか。





キチンとした会社とそうでない会社の境目。


勤務シフトは、おそらくシフト表とか勤務予定表という名称で、各社員に通知されているはずです。職場で掲示されていたり、各人にシフト表をコピーしたものを配布したりと工夫していると思いますが、いずれにせよ文書として表示しているには違いがありません。

勤務シフトを文書で作ったのだから、予定を変更するときも、キチンと文書に残すのが良いでしょう。

文書に残すといっても、決まったフォーマットがあるわけではなく、独自に作った申請用紙で構いません。

届け出した日の日付。
申請者の名前。
申請の内容。

この3点を記入できる用紙、小さい用紙で足りるはずですが、キチンと内容を文書で残す仕組みが大切です。他にも所属部署の名前やコードなどを記入する会社もあるかもしれませんが、必須なのは上記の3項目です。


「会社から求められて勤務時間を延長したのだから、自分から依頼を出さなくてもいいんじゃないか?」
「1日8時間を超えていないので、法定労働時間を超えておらず、シフト変更の依頼はいらないんじゃないか?」

このようなことを思う方もいらっしゃるかもしれませんが、口約束と書面約束の違いは、キチンとした会社とそうでない会社の境目です。




山口正博 社会保険労務士事務所
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