1人1職業から1人が複数の職業を持つ時代へ。(Sat.20140726)




「週休4日・月収15万」で健全な寄り道 ~新しい働き方の実験
http://president.jp/articles/-/13086



 高校や大学を卒業したらすぐに会社員として勤務。週に5日働いて、2日だけ休む――。これが、これまでの日本で多数派の、いわゆる普通の就職です。さらに、雇用契約期間の定めのないいわゆる「正社員」になることが彼らの幸せなのだろうと、みんなが信じこんできました。企業も学生を正社員として採用できることが「最高のおもてなし」だと考え、それを最上位に設定し、組織運営がなされてきたわけです。

 しかし最近は、正社員として組織に属すことをを必ずしも望まない若者が現れるようになりました。僕が取り組んでいる採用プロジェクトでも、さまざまな可能性を模索したいという理由から、あえて週3日だけの勤務を希望し、自由の効く契約社員としての就職を望んだ学生もいたり。詳しくは後述しますが、正社員という雇用形態(というのもなんら法的地位のないあいまいなものなんですが)やフルタイムという勤務形態が前提でみんなが幸せになれる、という時代ではないようです。

 そこでつい最近、「週休4日で月収15万」、つまり週に3日働けば月に15万円もらえる!という実験的な就職サービスとして、25歳以下の若者を対象とした「ゆるい就職(http://yurushu.jp)」を始めてみました。

 (中略)

 ちなみに、仕事が週3日でいいということは、それなりのパフォーマンスが求められるということです。働く時間は、とことん集中する。仕事に必要なスキルや態度を身に付けることも、「週3日だからできない」なんてことは決してないはずです。
 
 (中略)

「ゆるい就職」」における派遣先の企業としては、主婦の短時間就労やインターンを受け入れた経験のあるIT企業などが揃っています。仕事内容が気に入れば、相談の上で、週3日勤務のままで正社員になってもいいし、派遣のまま週5日勤務に増やして月収25万くらいにしたりと、いろんな選択肢が考えられます。




幼稚園や保育園を卒園したら、次は小学校へ。小学校を卒業したら中学校へ。その次は高校へ。その後は、就職するか大学へ。大学の後は、就活して企業に入るなり、公務員になるなり、自営で商売をするなり、大学院に行く。

小さいときから大人まで、エスカレーターに乗っているかのごとく生きてきた。こういう人は多いはずです。小学校の後に中学校へ行くのは当たり前。中学校の後は高校。その後は、就職か大学進学。このように生きなければいけないという法律はないのに、なぜか面白いように人は同じような生き方をする。

高校や大学を卒業したら就活して就職するのが当たり前。週5日のフルタイム勤務が当たり前。そういう生き方が正しいと思っている人は今も多いはず。


正社員という言葉、「正」という文字が付いているオカシな言葉で、さも正社員になるのが正しい人生の選択であるかのような感じがしますが、私は正社員という言葉をなるべく使わず、フルタイム社員という表現を使うようにしています。


正社員ならばどんな仕事でもいいと考える人もいますが、それを逆手に取る企業もあります。正社員という肩書ならば待遇がイマイチでも喜んで入社する人もいるので、他の雇用形態ではなく、あえて正社員を募集する。正社員ならば周りの人が安心する、自分も安心できる、そう思っているのでしょうが、現実に安心できるような立場になっているのかどうかは不明です。


週休4日で月収15万円という働き方が提案されていますが、こういう働き方でも生活ができるならば良い働き方だと思います。

カーローン、住宅ローン、結婚して子供がいる。そういう人だと毎月一定の収入が必要ですから、月収15万円では足りないはずです。固定費が必要な生活を構築してしまうと、なかなかその生活環境から脱却できなくなりますから、独身の人や夫婦共働きで身軽な人ならば可能な働き方です。

もちろん、週3日の仕事だけで生活する必要はなく、他の仕事を掛け持ちでやってもいいし、自営で何か商売をしてもいい。2014年時点ならば、スマホアプリを開発して収益を得ることもできるし、クラウドソーシングで仕事をするのもいい。あとは、アフィリエイトで収入を得るという選択肢もあります。


中には、「1人につき職業は1つ」そういう思い込みを持っている方もいて、複数の仕事を組み合わせて生活するという発想に馴染まないのかもしれません。

複数の仕事を組み合わせる、いわば「カフェテリアプランジョブ」とも言うべき生活スタイルがもっと増えていくと良いのではないかと思います。

カフェテリアプランというのは、メニュー化された福利厚生から自分が好きなものを選んで組み合わせることができる福利厚生の制度です。カフェテリアプランジョブは、メニュー化された仕事から好きなものを選んで組み合わせるようなイメージです。


会社の就業規則で、兼業や副業を禁止して、会社での仕事以外で収入を得てはいけないように教育されてしまっている人もいるでしょうが、収入源を1つしか持っていないと、何らかの理由でその経路が遮断されると、困ってしまいます。

もちろん、複数の仕事を組み合わせるよりも、1つの仕事だけに取り組んだほうが収入が多い。そういう人もいらっしゃるはず。そういう方は今のまま仕事を続けていけば良いでしょうが、これから働く人たち、特に学生の人には上記のような働き方もあるのだと知ってほしいです。

月曜から水曜まではフルタイムで仕事をして、木曜から日曜まではiPhoneアプリを開発する。

月曜から木曜まではクラウドソーシングで仕事をする。金曜から日曜までは実家の農作業を手伝う。

このような生き方も発想に広がりがあって良いと思います。

もちろん、従来のように、平日はフルタイムで仕事をして、週末や祝日はレジャーに出かける。そういう生活も可能です。


フルタイム、パートタイム、契約社員、派遣社員、請負、限定正社員、自営業、クラウドソーシングなど、働き方の選択肢は増えていますから、実際の働き方もフルタイム勤務に限定せず決めても良いと思います。


働き方が増えるということは、生き方が増えるということですから、良い時代になりましたね。




山口正博 社会保険労務士事務所
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