喫煙者は給与泥棒?(Thu.20140724)



タバコ部屋の面々は「年35万の給料泥棒」許せるか
http://president.jp/articles/-/12987


大阪市では、橋下徹市長が勤務時間中は「禁煙」とする方針で、勤務時間中に喫煙した職員を処分したのだという(今年6月)。民間では、禁じている企業もあれば、黙認している企業もあり、様々だ。

(中略)

【禁止に賛成】「勝手に職場を離れるなよ」(36歳男性・商社)

「うちの会社は、おかしい。同僚の中に勤務時間中に喫煙する人がいる。それも1日の何本も吸うので、頻繁に職場を離脱する。タバコを吸える場所が遠いので、行って帰って来るのに10分は要る。その間、吸わない人は黙々と仕事をしている。それなのに会社は吸っている人に何も言わずに黙認している。これで同じ給与なのだから、おかしい」

【禁止に反対】「愛煙家だって権利があるはずだ」(42歳男性・メーカー)

「私は年々肩身の狭くなっている愛煙家だ。うちの会社は、勤務時間中の喫煙は、工場では禁止されているのに、事務所では黙認されていて、机で吸っている。工場長はタバコが大嫌いだから、休憩中でも工場内で吸わせない。ところが社長はヘビースモーカーで、事務所で遠慮無く吸っている。私は残念ながら工場で勤務しているので、吸わせてもらえない。朝8時から12時までの4時間、13時から17時までの4時間に禁煙することは、地獄だ。生理現象だから我慢できない。どうか認めて欲しい」


仕事が一段落したら、ちょっと一服。そんな人、どこの職場でもいますよね。

社員全員が非喫煙者で、社内が全面禁煙ならば、一服で仕事を離脱する人はいないのかもしれませんが、どこの職場でも喫煙者は何人かいるはずです。

お昼休みに食事をして、その後に喫煙し、仕事に戻る。休憩時間の枠内で喫煙していれば、何も問題はないでしょう。

しかし、物議を醸すのは、休憩時間ではないけれども、「ちょっと一服」という感覚で仕事を離脱し、喫煙所でくつろぐ人たちの存在です。

 


喫煙のために仕事を離れれば、5分から10分ほど喫煙のために時間を使うでしょうから、この時間の分だけ実質的に休憩時間が増えているような状態です。さらに、休憩時間といっても、勤務時間中ですから、普通の休憩時間とは違います。

喫煙する人は頻繁に一服のために小休止を取っているのに、喫煙しない人はそういう小休止は無い。そのため、非喫煙者にとっては納得できない気分になるのでしょう。



勤務時間中の喫煙は、工場では禁止されているのに、事務所では黙認されていて、机で吸っている。

職場での喫煙環境は上司に左右されていて、上司が喫煙しないと部下も喫煙できない環境になり、上司が喫煙者だと職場での喫煙も認められる。こういう職場も多そうです。



やってはいけないことだけど、勤務時間中にメールしている人だっている。それから、うちの会社は始業前にラジオ体操をやって、朝礼をしているけど、それだっておかしいはず。

トイレとタバコを比較している人もいますが、トイレは全員に関連しますが、タバコは喫煙者だけに関連する行為です。だから、両者は一緒ではないでしょう。

ただ、勤務時間中に個人的なメールをやりとりするのは確かにダメでしょうね。今ならばメールではなくLINEでチョコチョコと通信できるので、仕事中にLINEを使って個人的な通信をしている人もいるはずです。もちろん、LINEもメールと同様に、勤務時間中に仕事に関連しない通信をするのはダメです。

あと、「始業前にラジオ体操をやって、朝礼をしている」点もダメでしょう。勤務時間内にやるべきことを勤務時間外にやっていたら、労務管理にルーズな職場だと思われ、上記のようなツッコミを受けてしまいます。



喫煙のための小休止ぐらいならば誤差の範囲であって、気にするほどのものじゃないと思いたいところですが、誰もがそう思えるわけではないでしょうから、何らかの対策は必要です。

どうしても職場で喫煙したいならば、休憩時間に喫煙する。これが1つ目の解決策です。

「いや、休憩時間だけでは足りない。もっと小刻みに小休止が欲しい」と考えるならば、喫煙専用の休憩時間を喫煙者に限定して設けるのも良いでしょう。例えば、2時間毎に15分の喫煙休憩を設ければ、喫煙者の人も納得できるのではないでしょうか。

もちろん、喫煙のための休憩時間は勤務時間から控除します。休憩が増えても、それに相当する控除があれば、非喫煙者の方も納得するでしょう。

アッチでもコッチでも禁煙、禁煙となると、愛煙家も肩身が狭いでしょうから、ヤミクモに禁止するのではなく、専用の休憩時間を設けて受け入れてしまうのも一考です。




山口正博 社会保険労務士事務所
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