book729(台風で在宅勤務ができる業種、できない業種。)

 

「台風だな。仕事? あるよ。ちゃんと会社、来いよ」


7月の台風としては過去最大級の台風と言われた台風8号ですが、2014年7月10日の夕方時点では、「もうすぐ来るぞ。もうすぐ来るぞ」と言われながら、大阪は台風の気配もなく、チョロっと雨が降り、ピョローっと風が吹いただけで終わってしまいました。

沖縄や九州の人は大変だったようですが、近畿地区まで台風がやってくる頃には、もう台風もヨレヨレで、そろそろ温帯低気圧に変わりそうになることが多く、災害面では気持ちが楽です。

台風がやってくると、飛行機が飛ばない、電車が動かない、洪水で外に出れないなど、色々と仕事にも支障が出ます。

出勤したいのに、電車が運休していて会社に行けない。雨も風邪も凄い状態。こんな状況でも強引に出勤することを求める会社もありますから、厄介なものです。


「危ないんだから休みにすればいいのに」
「何かあったらどうするんだ?」
「怪我したらどうする?」
「カツラが飛んでいったらどうするんだ!」

などなど、色々と心配ごとがあるはずですが、このような場合に自宅勤務ができれば便利です。

在宅で仕事ができれば、危ない中を歩いたりする必要はないし、動くのかどうか分からない電車を待つ必要もない。

台風が来る時期になると、自分の仕事でも在宅勤務ができるかどうか考えるはず。






お店に行かないと仕事にならない。


台風が来たら、もう仕事を休みにすればいいのに。自宅で仕事ができるようにすればいいのに。そう思う方もいらっしゃるでしょうが、休みにしたり在宅勤務にするには商売の都合も考えないといけません。

例えば、コンピューターを使って仕事をする職場だと、おそらく在宅勤務の仕組みを用意しているところも多いのではないでしょうか。VPN経由で自宅から会社のネットワークに接続し、会社にいる場合と同じ環境で仕事ができる人もいるはず。そのような職場だと、台風がきたら、「無理に出社せず、在宅で対応してください」とメーリングリストやLINEで連絡してサッと対応できそうです。

しかし、お店や会社にいかないとできない仕事もあります。例えば、タクシーの運転手だと、外でクルマを運転して、お客さんを乗せて目的地まで運ばないと商売にならないですから、在宅勤務は無理です。

むしろ、タクシーは台風が来るとお客さんが増えるでしょうから、タクシー会社の人は仕事に行くはず。電車やパスが思うように動かないならば、駅前やバスロータリーの近くで客待ちをしていればタクシーに乗り込んでくるお客さんは多いでしょう。

天候が悪くなるとタクシーは繁盛する傾向があるので、若干の危険はあるものの、台風で仕事を休むのは勿体無い。


タクシー以外にも、宅配や配達の仕事も台風の時は仕事が増えるでしょう。天気が悪いので外に出たくないので、「じゃあ、出前でも頼むか?」、「ピザがいいんじゃない?」、「せっかくだからお寿司にしようよ」などと話が弾む家庭もあるでしょう。

悪天候の中、配達する人は大変ですが、天候が悪いほど配達系の商売は需要が盛り上がるので、台風であっても商売を止めることはないはずです。


一方、飲食店や小売店はお客さんが来ず、「今日は早めに店じまいするかね」と判断し、22時まで営業する予定を20時に変更してしまうお店もある。

私も学生の頃、飲食店で働いていたとき、台風が来ていて、あまりにお客さんが来ないものだから、店主が2時間ほど早く店を閉めたことがありました。

ただ、天候が悪いといって閉店時間を早めると、労働基準法26条の休業手当が必要になる可能性がありますから、小さい個人の飲食店ならばいざ知らず、チェーン展開する飲食店だと安易に閉店時間を早めるわけにもいきませんから、台風が来ると厄介です。


在宅勤務の仕組みを作るための「職場意識改善助成金(テレワークコース)」という補助もありますから、在宅で仕事を可能にすることを検討している企業は調べてみるといいかもしれません。

職場意識改善助成金(テレワークコース)
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudoukijun/jikan/syokubaisikitelework.html





山口正博 社会保険労務士事務所
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