昼休みに電話対応するので休憩が減る。交代休憩で解決しよう。(Tue.20140708)

会社での昼休みの拘束、従うべき?
http://wol.nikkeibp.co.jp/article/column/20140704/185321/

 

 「新しい店ができたから、お昼に行ってみない?」

 その日の朝、舞さんは憧れの先輩から声をかけてもらいました。しかし、金曜日のお昼休みは、電話当番で外出ができません。

 入社したときから、内心嫌だと思っていましたが、それがこの会社の暗黙のルールだと聞かされ、異を唱えることなどできませんでした。


 舞さんの勤務する会社は女性社員が少ないにもかかわらず、「電話は女子社員が取るもの」という考えが強く残っています。

 3コール以内で取らないと上司に怒られることから、常に電話の音には敏感に反応し、電話対応が忙しく、取りかかっている事務作業が遅れることもしばしばありました。

 「お昼休みが自由に使えないだなんて、絶対におかしい!」と、舞さんは強く思いました。電話当番のために、金曜日は必ずお弁当を作ってくるか、コンビニ弁当を買って出社しなければなりません。

 「私だって、みんなとランチに行きたいんです。別の日に行けば?と言われるかもしれませんが、週1回でも電話が多くてゆっくり食べられないときもあるんです……」 舞さんのストレスは、相当なものでした。

 

 昼休みに何らかの仕事をしなければならず、自由に昼休みを使えない。そんな方もいらっしゃるのでしょうね。上記のニュースでは昼休みに電話対応をしなければいけないので、憧れの先輩と一緒に新しい店にいけなかった女性の方が例に挙げられています。

 

 確かに、会社としては昼休みに入る時間であっても、お客さんにとっては昼休みかどうかは関係ないですから、電話はかかってくるはず。また、昼休みの時間帯だと、社外の人も休憩に入っているでしょうから、「あの手続き、電話で済ませちゃお」と考え、電話をかけてくるお客さんも多いでしょうね。例えば、ケータイの料金プランの変更とか、宅配物の再配達連絡とか、昼休みに電話をかけて手続きした経験がある人もいるはず。

 

 だから、昼休みであっても電話に対応できる人を常駐させておかないといけない。そういう会社もあるでしょう。

 

 ただ、休憩時間中に電話に対応させてしまうと、休憩ではなくなってしまいますから、何らかの対策が必要です。

 

 この問題はずーっと前から労務管理では登場していて、解決法はすでにあります。それは、交代でお昼休みを取る方法です。

 

 一斉に皆でお昼休憩に行くのではなく、12時からは誰が休憩に行き、その後13時からは誰が休憩に行く、というようにグループを分けてお昼休憩に行くのです。

 

 電話対応を交代制にするのではなく、昼休みを交代制にするのがポイントです。逆にしてしまうと、上記のように不具合が生じます。

 例えば、社員数が26人いるならば、13人が12時から昼休みに行き、残りの13人は13時から昼休みに行く。これだけです。

 

 休憩しながら仕事をさせてしまうと、「60分の休憩時間が40分になっちゃった」とか、「電話がジャンジャンとかかってきて、正味の休憩は10分ぐらいしかなかった」ということになり、会社と社員の間でナンダカンダと揉めてしまいます。

 

 休憩は休憩、仕事は仕事。お昼を交代制にして両者を混ぜない。些細なことですが、ちょっと工夫するだけで働いている人の気持ちは随分と変わるものです。

 

 

山口正博 社会保険労務士事務所
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