twitterを監視する学校と企業。(Wed.20140702)

「炎上」の芽を摘め 学生のツイート見守るプログラムに大学注目
http://sankei.jp.msn.com/west/west_economy/news/140627/wec14062711170006-n1.htm



 大学生らが短文投稿サイト「ツイッター」に不適切な投稿を行い、ネット上での「炎上」が相次ぐなか、学校法人向けに学生らのツイートをチェックする民間のモニタリングサービスが登場した。リスクのある投稿が発見されれば学校側に報告、炎上の芽を摘む。料金は1件につき月4千円と安くはないが、ネットトラブルに危機感を抱く学校は多い。ただ、学生にとっては学外での行動も把握される側面もあり、「息苦しさを感じるのでは」といった指摘も出ている。
 
 (中略)
 
 このようなサービスが誕生するのは、ツイッターの普及率が大学生と高校生では6割を超える一方、問題のある投稿が止まらないことが背景にある。

 昨年4月、関西の大学生がツイッターなどにテーマパークで乗り物から飛び降りるなどの迷惑行為を写真付きで投稿。今月に入っても大学公認サークルの学生が泥酔し、路上に倒れ込んでいる様子が投稿され、関係するとみられる学生のツイッターがネットにさらされた。

 学生が特定されれば、在籍する学校が謝罪や処分に乗り出すケースもある。特に高校に比べて自由度が上がり、飲酒の機会が増える大学で、学生のツイッター利用を把握したいとする要望が強まっているという。

 ある大学関係者は「炎上を未然に防ぎたい気持ちはよく分かる。中・小規模の学生の性格が把握しやすい学校なら利用したいと考えるのではないか」と話す。

 しかし、このサービスには懸念の声もある。神戸大大学院の森井昌克教授(情報通信工学)は「学校側がチェックしてほしいと指定したリストが流出し、調べられている発信者が外部に分かれば、学校側が名誉毀損に問われかねない」と危惧。「学業以外でのツイートを追跡されることに不快感を覚える学生らもいるだろう」と指摘した。
 

 

 ケータイでネットを使う人にとっては、普通のケータイからスマホへほぼ切り替えが済んだと思えるほどスマホが普及してきました。以前のケータイだと、電話とメールが主体で、ネット機能はオマケ程度のものだったのですが、スマホに切り替わって、ネット機能の比重が高まりました。

 

 情報収集、友人や親兄弟との連絡、写真や動画の撮影、各種のアプリなど、普通のケータイとスマホは同じ携帯電話ではあるものの、機能はずいぶんと差があります。

 

 スマホを使っている人ならば、LINE、twitter、facebookなどのSNSを使っている方も多いのではないでしょうか。SNSと聞くと「何それ?」と聞き返すことがあるかもしれませんが、LINEやtwitterなどの具体的なサービス名を伝えれば分かる人も多いでしょうね。

 

 LINEもtwitterも便利な道具として日頃から使う方もいらっしゃるかと思いますが、自分が知らないところで自分が投稿した内容を監視されていたらどんな気分になるでしょうか。

 

 twitterで自分の悪ふざけを友だちに伝える意図で投稿したところ、友達だけでなく見ず知らずの者にまで投稿内容が知られ、想定外のニュースにされてしまうケースもありましたね。コンビニのアイスクリームケースとか、コンビニの冷蔵庫とか、ピザ屋の冷蔵庫とか、顔にキャベツとか、具体的な内容は書きませんが、他にも色々とtwitterでは「ネタ」が登場してきました。

 

 学生が上記のようなトラブルを起こすと、大学が対応に困るので、そういうトラブルを未然に防ぐために学生のtwitterアカウントをモニタリングするサービスが登場したのでしょう。料金が「1件につき月4千円」とのことなので、これは1アカウントごとに月額4,000円という計算だと考えると、結構な費用になります。学生数が少ない大学ならば利用できるでしょうが、学生数が1万人とか3万人ぐらいになると、さすがに大学は二の足を踏むはずです。

 

 学生の側も、自分が好きで使っているtwitterが監視されるのは気分の良いものではないでしょうから、気軽にコミュニケーションしたいならば、非公開アカウントに切り替えるか、twitterからLINEへ切り替えたほうがいいでしょう。LINEは特定の人との連絡が主体ですから第三者からの監視はされにくいはずです。とはいえ、知らない人と友人として繋がってしまうと、外部の人に投稿内容が伝わる可能性はあります。

 

 リアルタイム検索で調べ物をしていると、twitterに投稿する内容が不特定多数に読まれるオープンアカウントだと分かっていない学生のtweetも見つかります。

 

Yahoo!検索Yahoo!検索(リアルタイム)  

 

 友達と会話しているような内容、個人的なメールとして送られるべきと思える内容など、自分が知っている人だけに伝えるはずの内容がオープンアカウントのtwitterで投稿される。そのような例は、リアルタイム検索で検索してみればたくさん出てきます。

 

 明らかに個人間のコミュニケーションなのに、不特定多数に見えるようになっている。本人はフォローしてくれている友人しか読んでいないだろうと思っているのかもしれませんが、非公開アカウントに切り替えていない限り、twitterの投稿内容は誰でも閲覧できるようになっています。

 

 トラブルを防ぐには、「不特定多数に発信する内容」と「特定の人に限って発信する内容」を分けてネットに投稿する必要があります。とはいえ、LINEで限定的に共有していた内容であっても、その内容を外部にリークする人もいるようですから、人に知られて困ることはネットに投稿しないのがせめてもの自衛策なのかもしれません。


 ダダ漏れを良しとする文化が普通になっている感がありますが、自分が投稿しようとしているコンテンツについて、「これでいいのか?」、「出してもいいのか?」、「やっぱりヤメておくべきか?」と、投稿前にちょっとだけ考えれば、バカッター騒ぎも減るように思います。監視されてもいい内容ならばtwitterに投稿してもいいのでしょうが、スマホで簡単にサクッと投稿できてしまうため、羽目をはずした内容を投稿しがちです。

 


 名誉毀損を心配している方もいらっしゃいますけれども、オープンアカウントで投稿された内容を集めても、それは名誉毀損にはなりにくいのではないでしょうか。クローズドアカウントの内容を強引に公開させたとか、学生のアカウント情報(メールアドレスとパスワードのセット)を学校が聞き出して内容をチェックしたとか、それぐらいのアプローチでないと名誉毀損の水準まで達しないような気がします。

 

 誰でも閲覧できるような状態のアカウントをモニタリングして名誉毀損になるならば、「あなた、私のブログを勝手に読んだね。名誉毀損だ」、「検索サービスは勝手にネットの情報をかき集めている。名誉毀損だ」、「私をフォローしていないのに、何であなたが私のtwitterを読んでいるの? 名誉毀損だ」など、このような頓珍漢なやりとりが起こりかねない。そのため、オープンなアカウントは監視されているという前提で使っていく必要があります。

 


 学校だけがtwitterをチェックしているだけではなく、企業もtwitterをチェックしているはずです。自社の社員がヘンな投稿をしないかどうか。内々定を出した学生がヘンな投稿をしていないか。ウチの店に関する評価がtwitterで投稿されていないか。自社製品に関するレビューが投稿されていないか。などなど、様々な理由で企業はtwitterをチェックしているはず。

 

 おそらく、就活の際も、プレエントリーの段階では数が多いのでチェックしないかもしれませんが、一次選考を通過した学生に対してはtwitterやfacebook、blogなどをチェックするのではないかと思います。

 

 学生の方は、自分のアカウントが監視されているかもしれないと思いながら、ネットサービスを使うのが賢明です。

 

山口正博 社会保険労務士事務所
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