爺ちゃん、婆ちゃん、ドン・キホーテに集まれ~(Tue.20140701)

「60歳以上」のパート急募 ドンキが7月から2千人

http://newsbiz.yahoo.co.jp/detail?a=20140630-00000507-biz_san-nb

 

 ディスカウントストア最大手のドン・キホーテは30日、主に60歳以上を対象にパート従業員を7月から計2千人募ると発表した。勤務時間は早朝の2~3時間程度で、商品陳列や清掃などの開店前作業を担当してもらい、午前中の販売強化や既存従業員の負担軽減を図る。

 全281店舗のうち午前中の来店客が多いロードサイド店など125店舗で採用。同社は「シニア層は短時間勤務のニーズが高い。効率的な店舗運営に向け活躍してほしい」としている。

 

 60歳以上になると、年金を受け取れる年齢になるため、仕事の一線から退く人もいらっしゃるでしょう。長年勤務してきたので、「あとは悠々自適の生活を満喫してください」と年上の人に言う人も多い。しかし、当の本人はまだまだ元気で、ご隠居さんになるつもりもない。そんな高齢者も少なくないはずです。

 

 今まで仕事をしてきたのに、毎日ごはんを食べて、その後はテレビをずーっと観ている生活。夕方になったらお風呂に入り、夕食をちょっと食べて、床につく。そんな生活が延々と続く。これを嫌がる人も多いのではないでしょうか。

 

 働いている人からすれば、「あぁ、そんな生活が羨ましい」と思うかもしれませんが、実際にその立場になると、「何でこんな生活を羨ましいと思っていたのか、、」と考えを変えてしまうかもしれません。

 

 60歳以上の人を見ていると、まだまだシャキシャキしていて、ご隠居さんにさせてしまうのは惜しいぐらいの人も多いです。そのため、シルバー人材センター経由で仕事をしたり、パートタイムで清掃の仕事をする人やタクシーの運転手になっている人もいます。

 

 私の祖父や祖母も、60歳の頃は体も十分に動ける状態でしたので、まだ仕事をしていたように記憶しています。とはいえ、65歳ぐらいになると、定年扱いになり、仕事を続けたくても続けられないようになり、自宅でテレビを観る生活に変わっていきました。

 

 人というのは不思議なもので、仕事をしているときは、「あぁ、ツライなぁ。休みがもっとあったらいいのに」と思うのですが、仕事をする必要がなくなると、「何で家でジッとしていないといけないんだ。どんな仕事でもいいからやりたい」と思うようになる。

 

 何かやるべきことがあると、人は活力を得るようになるのか、何かに打ち込んでいる人の方が元気な気がします。家でテレビ漬けの生活を送っていると、おそらく気持ちが沈み込んで、体力が低下し、病気になったりする人もいるのではないでしょうか。

 

 

 ディスカウントショップのドン・キホーテで、2014年の7月から60歳以上のパートタイマーを募集して、早朝の時間帯の仕事を担当してもらうようです。

 

 ドン・キホーテには24時間営業の店舗もありますが、午前3時や5時で閉店するお店もあり、翌日10時の開店までの時間がメインの勤務時間になります。おそらく、6時から9時、7時から10時の時間帯にシニアのパートさんが入るのだと思います。

 

 東京に住んでいた頃、私がよく利用していた環八世田谷店の営業時間は10:00から4:30なので、ここでも60歳以上のパートさんが入ってくるのかもしれません。

 

 今回の施策の対象になるのは、全281店舗のうちロードサイド店125店舗ですから、環八道路沿いの環八世田谷店もこの125店舗に含まれているはずです。あの店舗は土日祝日はすごいお客さんでしたし、午前中でもジャンジャンと買い物客がいましたね。

 

 

 高齢者の仕事が増えると、若い人の仕事が減る。だから、高齢者の雇用を増やさないほうがいい。そのような考えもありますが、フルタイムではなく時間を限定したパートタイム勤務ならば、支障はなさそうです。

 

 また、若い人の場合、夕方から夜、そして深夜の時間帯に勤務するのがメインでしょうから、早朝の時間帯はスタッフが足りないのかもしれません。その穴をカバーするために、高齢者を雇用して、人員を補充するのが目的でもあるのでしょう。

 

 高齢者に仕事を与えて生きがいを感じさせ、さらに早朝時間帯の人員も厚くできる。ドン・キホーテの施策は、まさに一石二鳥の仕組みではないかと思います。

山口正博 社会保険労務士事務所
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