book720(退職金制度に迷ったら、確定拠出タイプを選ぶ。)

ブラックボックス化する退職金。


普段、仕事をしていると、退職金のことなど気にすることもないかもしれません。「今度の休みにドライブに行こう」とか、「今月は残業が少ないなぁ、、」とか、「もう6月かぁ、、。もう少しでボーナスだぁ、、」とか、このようなことならば思い浮かべるかもしれませんが、退職金のことを普段から考えている人はさすがに少ないでしょう。

どういう条件で、いくらの退職金が支給されるのか。途中で退職したら、3年勤務して退職したら、5年勤務、10年勤務ならどうなるのか。解雇されたらどうなるのか。さらには、会社が清算して無くなったら。

退職金という言葉は1つですが、支給条件や支給内容は個々の事情や会社の事情でコロコロと変わるものですから、ハッキリと自分の退職金の現状を把握している人は少ないはず。


どういう条件を満たす必要があるのか。どうやって退職金は計算されているのか。これらがハッキリと分からない会社、私が想像よりも多いのではないでしょうか。実際に退職する段階にならないと退職金の内容は分からない。そんな会社もあるかもしれませんね。




カンタン、シンプル、メンドクサクない。


退職金の仕組みを本格的に構築しようとすると、支給条件の設定、支給額の計算方法、この2つを決めるために相当な時間と労力が必要です。

退職金を支給する場面は、実際に退職者が発生しないと到来しませんから、会社も社員さんも、普段は退職金のことなんて考えたくはないですよね。

できることならば、ゴチャゴチャと考えずに退職金の仕組みを作りたい。そう思っている方も多いのではないでしょうか。

就業規則を作って、退職金の仕組みを作り、さらに退職金規程も整備する。ここまでやるとなると、時間も費用もかかりますから、どうしても手をつけたくないという気持ちになってしまいます。

そこで、世の中には便利な仕組みがあって、中小企業退職金共済制度、特定退職金共済制度という仕組みを利用すれば、退職金制度を実質的に外注できます。

中小企業退職金共済事業本部
http://chutaikyo.taisyokukin.go.jp/

特定退職金共済制度
http://www.kyo.or.jp/maizuru/02_kyousai/kyosai_tokutai.htm

いずれも共済制度で、死亡保険のような保険と同じように毎月一定の掛け金を出して、積み立てる退職金です。

これらの制度を使うと、支給条件の設定と支給額の計算方法を会社で決める必要がなくなり、サッと退職金制度を組み込むことができます。

会社の裁量で支払う退職金だと、会社の経営状況に応じて増えたり減ったり、場合によっては支給なしになったりと不安定ですが、会社の外に掛け金として資金を切り離しておけば、会社の都合に影響を受けない退職金になります。


ちなみに、中小企業退職金共済は、平成24年度に累積欠損金を解消し、通常の退職金に上乗せして付加退職金を支給できる財務状況になりました。

付加退職金というのは、制度に財務余力が出てきたときに、その余力分を共済の加入者に還元するための手段です。中小企業退職金共済は長年、累積欠損を抱えていましたが、平成24年度にはそれを解消しており、制度に対する魅力を高めています。





山口正博 社会保険労務士事務所
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