年金の繰り下げが75歳まで可能に(Mon.20140526)

 

 

年金繰り下げを「75歳支給開始」と混乱? 理解すればお得も
http://www.sankeibiz.jp/econome/news/140524/ecb1405241805001-n1.htm

「繰り下げ」が話題になっているのは、田村憲久厚生労働相が11日のテレビ番組で「75歳まで広げる案が与党で出ている。一つの提案と認識している」と述べたためだ。

 年金の受け取りは65歳が基準年だが、個々の希望によって60歳から70歳までの間で自由に選ぶことができる。早く受け取れば年金額が減り、遅く受け取れば年金額が増える。うまく使えば、生涯の受給総額が増えるから、この欄でも何度か取り上げてきた。

 

(中略)

 

年金制度には「繰り下げ」のほか、受給開始を65歳よりも前倒す「繰り上げ」がある。繰り上げをすると、月に0・5%の割合で年金額が減る。60歳に受け取りを早めると、年金は基準額の70%になってしまう。

 だが、利用者が多いのは圧倒的に「繰り上げ」。平成24年度時点で、国民年金受給者の4割を占める。一方、受給を遅らせる「繰り下げ」を選ぶ人は全体のわずか1・3%にすぎない。

 田村厚労相がテレビ番組で触れたのは、現在70歳まで認められている「繰り下げ」を75歳に拡大すること。

 

 

年金を受け取るのは65歳からですが、本人の希望で60歳から受け取ったり、62歳から受け取ったり、さらには67歳や69歳から受け取ることも可能です。

 

2014年5月時点では、最も早く年金を受け取れば60歳から、一方、最も遅く受け取るとなれば70歳からと決まっています。そこで、この70歳の部分を75歳に変更しようというのが今回の試み。

 

受け取り時期が遅ければ遅いほど、年金の受取額は増えますが、あまり引き伸ばしすぎると、支払った保険料を回収できずにあの世へ旅立ってしまう可能性もあります。もちろん、遺族基礎年金や遺族厚生年金で回収する方法もありますが、遺族年金を受け取る対象者がいなければ、いわゆる掛け捨て状態になってしまいます。

 

繰り上げを選択する人が40%で、繰り下げを選択する人は1・3%とのことですが、これは当然の結果です。

 

以前、早く年金を受け取った人と遅く年金を受け取った人を比較したシミュレーションをやったことがあったのですが、後者が前者を追い抜くのは確か76歳ぐらいだったと記憶しています。

 

ということは、76歳まで生きているかどうか分からない人は、年金を早く受け取ったほうが有利ということになります。

 

年金という形で貯金しているオカネはなるべく早く引き出して使うほうが賢明なのでしょうね。

 

 

山口正博 社会保険労務士事務所
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