book715(医療費の負担を減らす「限度額認定証」を知っていますか?)

 

自分で立て替え払いが必要な高額療養費。


 健康保険は3割の自己負担で使える最もよく知られた医療保険です。風邪をひいたときや骨にヒビが入ったりなど、色々な用途で使える便利な制度が健康保険です。

 健康保険のメニューには高額療養費制度というものがあり、医療費の水準が一定のラインを超えると、通常の3割負担よりもさらに負担を軽減する仕組みがあります。

 高額な医療費を支払ったときは高額療養費で払い戻しが受けられます。(全国健康保険協会)
 https://www.kyoukaikenpo.or.jp/g3/cat310/sb3030

 

高額な医療費を支払ったとき(高額療養費) | 健康保険ガイド | 全国健康保険協会高額な医療費を支払ったとき(高額療養費) | 健康保険ガイド | 全国健康保険協会  

 


 もし、病院に行って、治療費が100万円必要だとすると、普通に3割負担の場合は30万円が必要になります。こんな場合に、高額療養費制度を利用することができます。
 
 ただ、高額療養費を申請するには、一旦自分で30万円を支払っておき、後から高額療養費を払い戻してもらう流れになります。そのため、一時的にオカネが必要になるので、ちょっと負担感があります。
 
 そのため、自己負担分を融資してもらう制度もあります。

 高額医療費貸付制度について(全国健康保険協会 大阪支部)
 http://www.kyoukaikenpo.or.jp/shibu/osaka/cat080/kashitsuke/kasitukekouryou

 

高額医療費貸付制度について | 都道府県支部 | 全国健康保険協会高額医療費貸付制度について | 都道府県支部 | 全国健康保険協会  


 上記の融資制度も良いのですが、さらに他の手段もあります。
 
 


病院の窓口で高額療養費の手続きを済ませる。


 融資を利用する以外に、「限度額適用認定証」というものを利用する方法もあります。限度額適用認定証とは、病院代が高くなりそうなときに、事前に健康保険協会へ申請して発行してもらう証明書です。
 
 限度額適用認定証があれば、病院の窓口での支払いが3割負担からさらに高額療養費を織り込んだ負担まで再計算されます。限度額認定証を使うと、窓口で高額療養費の処理ができるので、高額療養費制度を適用した後の費用を窓口で支払うだけで済みます。


 医療費が高額になりそうなときは限度額適用認定証をご利用ください。
 http://www.kyoukaikenpo.or.jp/g3/cat310/sb3020/r151

 

医療費が高額になりそうなとき | 健康保険ガイド | 全国健康保険協会医療費が高額になりそうなとき | 健康保険ガイド | 全国健康保険協会  



 もし、100万円の医療費が発生したとすれば、3割負担だと、30万円。これを立て替えて支払い、後から212,570円の高額療養費の払い戻しを受ける。これが普通の流れです。

 一方、限度額適用認定証を使うと、窓口で高額療養費の手続きが行えるので、自己負担は87,430円になります。

 80,100 + (1,000,000 - 267,000) × 1% = 87,430円。


 どちらの方法でも健康保険からの給付内容は同じですが、212,570円を立て替え払いをするか、87,430円だけを支払うかの違いがあります。


 医療費が多くなりそうな状況になったら、早めに限度額適用認定証を健康保険協会に申請するのがポイントですね。





山口正博 社会保険労務士事務所
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