book701(年金に10年加入すれば、年金を受け取れるようになる。)

こりゃあ地味な大ニュースだ。

4月1日から新年度が始まりましたが、新年度になると公的な制度も一斉に変化します。国の予算は年度ごとに区切られているので、制度の変更も予算期間に合わせて4月1日からスタートするものが多いからですね。

労務管理に関する制度も色々と変わりましたが、今回は年金に関する制度変更についてお知らせします。

年金制度の変更も1つだけでなくいくつもあったのですが、その中でも1つだけ、「これは最も注目すべき変更だろう」と私が思う制度変更をお伝えします。

では、最も注目すべき変更とは、「年金を受け取るための加入条件が25年から10年に変更される」というものです。

随分と地味な内容のように感じるかもしれませんが、これは重大な制度変更です。



25年加入するのが条件だった。

今まで、年金(老齢基礎年金、老齢厚生年金)を受け取るには、年金に25年間加入していなければいけませんでした。23年11ヶ月とか24年3ヶ月の加入期間だと、せっかく保険料を支払ってきても年金を受け取れませんでした。

25年も年金に加入するとなると、随分と気分がヘコみますよね。25年ですからね。

今回、制度が変わることで、25年加入しなければいけない状態から10年加入すればOKという条件に変わります。10年だったら、「まぁ、大丈夫だろう」と思えますよね。

1ヶ月の保険料を15,000円と仮定すると、1年で180,000円、10年で1,800,000円ですから、随分と気分がラクです。

もし、25年加入しなければいけないとすると、25年×180,000円で、4,500,000円の費用負担になります。

両者を比較すると、随分と違いがありますよね。


加入条件が10年になり、今後、さらに保険料を追納できる期間も2年から10年に変更されれば、無年金になる可能性がグッと下がりますので、安心な制度になります。平成26年4月の段階では、追納の期間は2年のままですが、いずれは変わりそうな気がします。

今回の制度変更、25年加入から10年加入への変更は平成27年10月から施行ですので、実際に新しい制度が始まるのはもう少し先です。






(参考)
制度改正の概要と対応について(日本年金機構)
http://www.nenkin.go.jp/n/data/free1/0000000011_0000009749.pdf

公的年金制度の財政基盤及び最低保障機能の強化等のための国民年金法等の一部を改正する法律(厚生労働省)
http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/nenkin/nenkin/topics/2012/dl/0829_01_01.pdf

 

山口正博 社会保険労務士事務所
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