book679(「103万円だ」「130万円でしょ?」確定申告シーズンの風物詩。)




■毎年、同じ話題が繰り返される。


2014年も2月になって、年末調整や確定申告のシーズンがやってきましたね。

このシーズンになると、還付金の詐欺が出てくることは以前に書いた(http://www.soumunomori.com/column/article/atc-169036)通りですが、他にも話題があります。

103万円、103万円、103万円、、、。

あの人達は怪しいセミナーにでも行ったのかと思えるほど、103万円という言葉が耳に入ってくる。2月や3月はそんな時期です。

103万円というのは、ただのお金の話じゃなくて、パートタイムで働いているオバちゃんにはよく知られている103万円の基準のこと。収入が103万円を超えないようにすれば、税金で恩典が得られるので、この水準を超えないように工夫して働く。そういうパートのオバちゃんが職場にいる会社もあるのではないでしょうか。

年度末になると、働く時間を巧みに調整して、一線を超えないようにする。本来の勤務シフトではなく、変則的に休みを増加させて働くパートタイマーの方もいらっしゃるはずです。


この103万円という基準についてはよく知られているのですが、もう1つ大事な基準があります。






■税金は103万円。社会保険は130万円。


103万円の内訳は、給与所得控除後が65万円、基礎控除が38万円で、合わせて103万円の控除だから、「103万円の壁」とか「103万円ルール」などと表現されることがあります。

じゃあ、103万円という数字だけを知っていればいいかというと、もう1つ知っておくといい数字があります。

それは、130万円という数字。

「~万円、~万円とお金を表現する言葉が多いなぁ」と思うところですが、103万円の基準と同じぐらい130万円の基準は大事なのです。


103万円は税金に関する基準。そして、130万円は社会保険に関する基準です。

収入が130万円未満だと、国民年金では3号被保険者になり、健康保険では被扶養者になります。

3号被保険者は、国民年金の保険料を負担せずに、保険料を全額納付したと扱われる身分で、パートのオバちゃんの場合ならば、ダンナさんが会社員として働いているパターンが多いでしょう。

一方、健康保険の被扶養者は、毎月の健康保険料が不要です。ただ、病院に行った時の自己負担は通常通りに必要です。

収入が130万円未満ならば、保険料無しで、国民年金と健康保険に加入できる。だから、130万円という基準もパートタイムで働く人には重要です。


上記のように、税金と社会保険で恩典を得るために、パートタイムで働く人は年度末になると「103万円の呪文」を唱えるのですね。

山口正博 社会保険労務士事務所
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