book673(適性検査には答えがある?)




■「企業が求める答え」が見える。


皆さんは適性検査を受けたことがありますか。

一口に適性検査といっても色々ありますから、単に適性検査を受けたことがあるかどうかを聞いてもあまり意味はないかもしれませんね。

私も、適性検査というものを受けたことが1回あって、その時に感じたことを今回はお伝えします。


ズバリ言ってしまいますが、適性検査というのは実施する意味があるのでしょうか。

いきなりこんなことを書いてしまうと、話を端折りすぎですから、なぜ「意味があるのか」と言ったかを説明しましょう。


適性検査というのは、質問項目に対して、「いいえ」、「少しそうだ」、「かなりそうだ」、「非常にそうだ」という選択肢から自分の答えを選ぶテストです。

質問の具体例としては、「自分の性格は明るいほうだ」とか、「人見知りをするほうだ」とか、「人と違ったことをするのが好きだ」という類の質問が出てきます。


さて、もしあなたが「自分の性格は明るいほうだ」という質問に出会ったとき、どういう答えを選びますか。「いいえ」、「少しそうだ」、「かなりそうだ」、「非常にそうだ」、この4つから答えを選ぶとしたら、どれを選びますか。


あなたは素直に答えを選ぶのでしょうか。それとも、、、。






■自分の答えじゃなく、相手が望む答えを出す。


適性検査は企業が実施するテストです。ということは、適性検査では、企業が好みそうな答え、望みそうな答えを選べば良い結果になると予想できますよね。

じゃあ、「自分の性格は明るいほうだ」という質問に対する答えはどれでしょうか。

分かりますよね。カンタンですよね。

答えは、「非常にそうだ」です。これが正解です。


「適性検査だから答えは人それぞれじゃないの? 正解なんて無いんじゃないの?」と思う方もいらっしゃるでしょうね。

確かに、そのように適性検査を捉えることもできるでしょう。しかし、ちょっと考えて下さい。

人材採用で適性検査が実施されているんですよ。ということは、適性検査の結果は当然に採用するかどうかの要素に含まれているはず。

更に言うと、適性検査はパッケージ化されて販売されている商品ですから、採点基準にもフォーマットがあって、それにしたがって採点されるはずです。ということは、答えに応じて点数が割り振られていて、どの答えを選ぶかで得点が変わるんじゃないか。そう考えるのが自然ですよね。


私が社労士だから上記のようなことが分かるのではなく、普通の人でも分かるはずです。私は適性検査の構造について詳しく知っている立場ではないですし、適性検査を販売している立場でもありません。

そういう立場であっても、適性検査の「答え」は分かるのではないでしょうか。


「自分の性格は明るいほうだ」という質問に対しては、これは肯定する選択肢を選ぶべき。これが企業が求める答え。本当はそんなに活発な感じではなくても、明るいと答えるべきです。「明るいか」と聞かれて、「いいえ」などと答える人が好評価を受けるとは考えにくい。

他にも、「人見知りをするほうだ」という質問に対しては、これは「いいえ」と答えるべき問題。「そうだ」を選んではいけないし、「非常にそうだ」など論外です。


どの答えを望んでいるか、何となく分かるような問題。それが適性検査の問題なのです。

答えが分かる問題を解かせて、どうやって人材採用に活用するのか。私はどうもモヤモヤした感じを払拭できません。






山口正博 社会保険労務士事務所
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