book664(休憩時間の設定は余裕を持って。)




■6時間超で45分。8時間超で60分。


6時間ピッタリに仕事は終わるので、休憩はなし。
8時間ピッタリに仕事は終わるので、休憩は45分。

労働基準法第34条(以下、34条)には、「使用者は、労働時間が6時間を超える場合においては少くとも45分、8時間を超える場合においては少くとも1時間の休憩時間を労働時間の途中に与えなければならない」と書かれているので、上記のように処理がなされても問題はありません。

しかし、所定労働時間はあくまで予定ですから、何らかの理由で予定していた時間が変わる場合もあります。

例えば、6時間ピッタリで終業しようと思っていたところ、仕事を終える直前にお客サンがたくさん来て、その対応をしないといけなくなり、予定の時間をオーバーしてしまった場合。飲食店でありがちな場面ですよね。私も経験があります。

「さぁ、終わりだぁ」と思っていても、お客サンがドヤドヤとやってきたら、終業時間ちょうどに帰るわけにも行かないので、15分だけ延長して仕事をする。これは普通の対応ですよね。

ただ、6時間ピッタリで仕事が終わると予定していたので、休憩時間がなく、そのまま6時間15分の勤務時間で仕事を終えてしまったとなると、これは困ります。

6時間を超えているので、45分以上の休憩は必要ですから、そのままだと34条に違反してしまうので、対策が必要です。







■休憩は控除できるから、多くても大丈夫。


所定労働時間に合わせて、カツカツに休憩時間を設定すると、予定がちょっと変わるだけで、34条に違反してしまう。

そのため、所定労働時間と休憩時間をギリギリで合わせるのではなく、ある程度の誤差を織り込んで休憩を設定する必要があります。

もし、飲食店で、終業時間から15分、30分のオーバーがボチボチ発生するならば、所定労働時間+30分で休憩時間を見積もると良いですね。

労働時間を6時間30分で見積もれば、休憩時間は45分です。

もし、6時間30分ではなく、6時間ピッタリで仕事が終わってしまえば、法的には必要ない休憩が発生しますけれども、休憩時間は勤務時間から控除できますから、会社は困りません。

休憩時間が増えても問題はありませんが、休憩時間が足りないと34条に違反してしまいます。


余裕を持って休憩時間を設定する。労働時間を管理するコツの一つですね。






山口正博 社会保険労務士事務所
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