book663(女性スタッフ暴行、被害者は男性。はぁ?)




■暴行を受けたのは女性。被害者は男性。どういうこと?


デイリーヤマザキ、女性スタッフ暴行めぐり証拠隠滅、突然解雇の疑い~被害者は訴訟も視野
http://biz-journal.jp/2014/01/post_3915.html


コンビニで、男性スタッフ(以下、A)が女性スタッフ(以下、B)を注意する過程で、軽い暴行が発生したという内容です。

AとBは介護の職場での知り合いで、コンビニの店長からの希望で、AがBをコンビニのスタッフとして紹介し、Bはコンビニで働き始める。

しかし、Bは仕事の習熟度が低く、5ヶ月経っても十分な仕事ができない状態だった。そのため、AはBを度々注意していたものの、改善されなかった。その後、業務に関することでAがBを注意したところ、Bが逆ギレして、Aの注意を無視した。そこで、Aもプッツンして、Bが着ているユニフォームの襟を軽く引っ張ったところ、Bはそのばにしゃがみこんだ。

この一件を見ていたお客さんらしき人から、コンビニの運営会社にクレームが入り、Aさんは仕事を辞めるように会社から圧力を受けるようになる。


以上が、ザックリとした流れです。詳しい内容はリンク先を読んでいただければ分かります。

ザッと読むと、「あれ? 被害者は女性スタッフじゃないの?」と思ってしまうところですが、なぜか男性スタッフが解雇される話になっています。


この話には被害者が2人います。

まず、暴行を受けた女性スタッフ。

次に、暴行の件で解雇された男性スタッフ。


話を読み始めると、男性スタッフが悪いとも思ってしまいますが、最後まで読むと、そもそもの原因は女性スタッフではないかと思えるし、店長は何をしていたんだという指摘もできるし、なぜ解雇予告除外認定の手続きをしなかったのかとも言える。






■店長は何をしていたんだ。原因は女性スタッフでは?


まず、内容を読んで気づいたのは、女性スタッフは精神疾患者なのかという点。女性スタッフは何だか行動がヘンですよね。

コンビニの仕事で、5ヶ月も勤務して、先入れ先だしができないし、ヨーグルトを逆向きに並べるとか、普通の精神状態じゃない人だったんじゃないかと思えるんですよね。

もちろん、リンク先の内容だけで精神疾患を疑うのは早計ですけれども、何となく女性スタッフのおかしさを感じます。


人事手続きを店長が行わず、男性スタッフAに放り投げているのも気になります。

5ヶ月もの期間があれば、人事手続きを行う時間的な余裕は十分です。となると、店長は管理者として仕事をしていなかったんじゃないかとも思えますよね。

5ヶ月の間に、店長が介入して、人事対応することはできたはず。コンビニ店舗での人事は店長が決めるのでしょうから、女性スタッフをどうするかは店長じゃないと決められない。ならば、男性スタッフに何とかさせるのではなく、店長が直接に対応するべきですよね。



解雇予告除外認定を受けて解雇する選択肢もあったにもかかわらず検討していなかったのかという点です。

「あまりに仕事の程度が低い」
「5ヶ月勤務しても先入れ先出し程度のことができない」
「業務の引き継ぎができない」
「ヨーグルトを逆に並べる」
「揚げ物の下に敷くキッチンペーパーを替えられない」

こういう情報をキチンと記録して、解雇予告除外認定の手続きの際に補足資料として提出すれば、解雇予告の手続きを省いて解雇することも可能だったかもしれません。


ただ、男性スタッフにも問題はあります。

まず、店頭で注意するのは良くない。お客さんの目に入るし、監視カメラもある。個別に注意する場合は、バックヤードに行って、2人だけで注意する方がベターです。コンビニにはスタッフだけが入れるエリアがありますから、店頭からスタッフエリアに入って、そこで注意なり指導をすれば、お客さんには分からない。

あと、仕事では手や足を出すとマズいですよね。確かに、仕事が一向に上達しない女性スタッフにムカつくのは分かります。イライラもするでしょうし、ローキックと左ジャブのセットぐらいはかましてやりたい。そんな気持ちにもなるかもしれません。

しかし、手や足を出すと、その時点でその人が悪者にされちゃいますから、やはり職場で物理的な指導をするのは避けるほうがいいです。


今回の問題は、解雇予告除外認定を利用して解雇するのが妥当な解決策だったと私は思います。





山口正博 社会保険労務士事務所
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