book644(コネ入社はズルい?)




■卑怯な手段なの?



親のコネで会社に入ると何か問題があるのかどうか。この話題は昔からずーっとありますね。


人気企業に親の七光りで「コネ入社」 法的に問題はないのか?
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131201-00001010-bengocom-soci


コネというと、「ズルい」というイメージがある。

実力で評価されて、採用されるべきだ。そう考える人も少なくないでしょうね。

私も学生の頃は、人を評価する基準は実力であるべきと考えていたタチです。世間知らずでしたね。


学生までは、「コネなんて卑怯だ」と思っていても、社会人になると、「コネも実力のうち」という言葉の意味がわかります。

べつに社会人になって価値観が曲がったとか汚れたとか、そんなんじゃないんです。

コネというのは、学歴や資格のように、人としての能力の1つなんですね。これを理解するにはちょっと時間がかかります。


学生の頃は、教員免許の資格を取ったり、公務員試験を受けたり、行政書士の資格とか宅建とか、TOEICのスコアアップとか、そういうものが価値があると思うものです。

確かに、上記のような資格等を取得するのは悪いことじゃないのですけれども、「人的コネクションの価値」を理解していないと、せっかく身につけた能力が活かされない。

人的コネクションの価値を理解すると、コネも学歴や資格と同じようなものだと分かります。学生だとここまで達するのは難しいでしょうね。私も大学生の頃は理解していませんでしたからね。








■誰にでもコネクションはある。



仕事をする際には、必ず人と接触します。お金を持っているのは人間ですから、仕事相手も必ず人間になります。だから、人との関係を抜きにして仕事はできません。


思い浮かべてください。あなたの周りにいるコネの多い人を。

その人はコミュニケーション能力が高いでしょう? 人見知りをあまりしないでしょう? 誰にでも気軽に話しかけるでしょう?

そういう人はコネの構築も上手なんです。


人間である限り、誰しもコネを持っています。他人との関係だけじゃなく、友人や知り合い、親子や兄弟の関係も人的コネクションです。

人間であるかぎり、何らかのコネを使って生きているはずで、実力だけで生きている人はいないと思います。



親同士が知り合いで、自分の子供が相手の親が経営する会社に入る。
友人のツテで、友人が勤務する会社に入る。
教授の推薦で大学教員になる。

これらは縁故採用の一例ですよね。


親同士が知り合いだと、その子供も仲良くなりやすい。これはよくある場面ですが、これもコネなんですね。このつながりを使って、相手の親が経営している会社や務めている会社に入っていく。

新卒の学生だと、リクルーターが学生に接触してコネクションが出来上がるし、サークルのOB、OG、ゼミのOB、OGを経由したつながりで就職を有利にすることもできる。

調べれば、自分の周りにもアチラコチラにコネクションがあるはずです。


コネは卑怯、ズルい。そう考えている人は、人とのつながりが人間の生活にどう影響しているかを考えてみるといいかもしれませんね。



山口正博 社会保険労務士事務所
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